ヒバリさんのつれづれ日誌

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

あの日、あの時、あの場所で思ったこと

2015-05-05 21:00:00 | ノンジャンル
わたしが高校二年生の頃から被爆瓦を探す活動が始まった

36年も前の話だ

街全体がセピア色に包まれていて

そのスピードはのんびりとしていたような記憶がある


元安川に生まれて初めて降り立ったわたしは

何ともおも苦しさが伝わって言葉が出てこなかった


暫くの間スコップで砂を掻き分けてたら遠くの方で

「あった!」 と 叫び声が聞こえた


その瓦は、半分壊れかけて太陽を反射しピカピカ光っていた

それから、あちらこちらで

「あった!」の声は天高くこだまし、わたしも見つけた


あまりの衝撃にわたしは瞬間声を失った

熱かったでしょう

怖かったでしょう


瓦を手にしたわたしはそれだけ呟き

この証を継承し続けていく事をその瓦に誓った

それが当時17歳の少女の精一杯の心の叫びだった


その誓いをわたしは忘れないで今も守り続けている…

声なき被爆の証に