「神田雲林」監修の本格担担麺をお手軽に
北千住駅東口のすぐ目の前で夜11時半まで営業する「雲林坊 北千住東口店」へ。コチラは本格中華料理店「神田 雲林」のオーナーシェフ・成毛幸雄氏監修の担々麺や麻婆豆腐を楽しめるチェーンである。直営ではここ北千住の店の他に秋葉原、九段、高輪ゲートウェイ、川口にも支店が。また大門、お茶の水にもFC店がある。
北千住東口店のオープンは2022年9月19日。この物件には、これまで「汐屋そう壱」「わさもん」「味噌丸」と様々なラーメン店が入居したが、駅前一等地にも関わらず、いずれも長続きしなかった。「雲林坊」はオープンから1年、見たところ客の入りも上々のようだ。店内はカウンター8席と2人掛け、4人掛けのテーブルが1卓ずつ。
メニューは担担麺と麻婆豆腐の二本柱だ。麺類は汁ありと汁なしの2種の担担麺に加え、生海苔入り海老ワンタン麺、四川麻婆豆腐かけタンメンもラインナップしている。またこの日は季節限定の「冷たいタンタン麺」も提供。それぞれパイコーやパクチー、半熟たまご、さらし葱などを追加トッピングすることが出来る。
なお担担麺は「辛さ」「痺れ」をレベル1=極力控えめ、2=控えめ、3=普通、4=増しまで同料金で選べるうえ、各プラス100円で「激増し」にグレードアップも可能だ。一方の「麻婆豆腐」は単品のほか、一緒に食べるライスや、麺類と小麻婆丼のセットなども用意されている。更に春巻き、水餃子、一口棒餃子などのツマミ類も。
今回は「パイコーのせ汁なし担々麺(1300円)」を、辛さ・痺れともレベル4の「増し」でオーダーした。「汁なし」は太麺なので茹で時間だけで6〜7分かかるという。トータル8分で楕円皿に入った担担麺が到着した。丼底には甜麺醤と山西省の黒酢をベースに作ったタレと、四川朝天辣椒と唐辛子をブレンドしたオリジナルの辣油が。
さっそく麺と具材をよく混ぜて啜っていく。全粒粉を配合した自家製の太麺はモッチリした食感で、タレとの馴染みも良い。肉味噌は豚の前スネから肩ロースまでを使い、甜麺醤と紹興酒を効かせたもの。辛さだけでなく甘味もあるタレと肉味噌に、たっぷり使われたカシューナッツとゴマのコクも加わって良い味に。
さすがレベル4だと結構しっかり辛さと痺れを感じる。パイコーはカレースパイスが香り、カリっと揚げたてで旨い。ほか、玉荷青菜の芽を塩漬けにして発酵させた四川の漬物「芽菜(ヤーツァイ)」と小松菜が乗る。吹き出る汗を拭いながら完食。夜遅くまで本格担担麺が啜れるのはありがたい。常磐沿線の残業族の強い味方だ。
<店舗データ>
【店名】 雲林坊(ゆんりんぼう)北千住東口店
【住所】 東京都足立区千住旭町41-2
【最寄】 JR常磐線「北千住駅」東口出てすぐ