知る人ぞ知る金町の名店「しゅうまい屋」
JR金町駅北口から歩いて4分ほどの「しゅうまい屋」へ。かつては上野駅の東、台東区役所そばで営業していたが、2015年4月に金町に移転。店名は「しゅうまい屋」だが、焼売の専門店ではなく、ツマミ類や麺メニューも豊富な中華料理店である。調理担当のご主人と、ホール担当の女将さんの2人で営業している。
焼売は肉、海老、香鶏(とり)、韮と種類があり、合い盛りも用意されている。また、夜は冷奴、麻婆豆腐、ピータン、春巻き、叉焼、腸詰、塩鶏といった小皿料理から、海老チリ、牡蠣炒め、海鮮蒸し、雲白肉など本格中華もラインナップ。酒類も充実していて、ビールやハイボールに加え、麦と芋の焼酎や日本酒、紹興酒も呑める。
一方の麺類だが、看板メニューの動物魚介清湯「黒濃(くろこく)ラーメン」を筆頭に、黒濃つけ麺、海老塩ラーメン、塩つけ麺、落花生涼麺、海鮮焼きそばを提供。また、トロつけ麺、超黒濃ラーメン、冬季限定「辛葱ラーメン」などもある。今回は「黒濃叉焼麺」と肉焼売(400円)、ハイボール(400円)をオーダーすることに。
まずは蒸篭に入った肉焼売が到着。豚肉、豚脂身、葱、竹の子を使ったジューシーな餡で、過度な甘味や塩味がなく、素材の味で勝負しているので旨い。蒸し上がりがプリプリで、豚脂と竹の子のザクっとした食感も良い。これは海老焼売や香鶏焼売も試してみたくなるので、グループで訪問しシェアすると楽しめるだろう。
そして「黒濃叉焼麺」が着丼。醤油色のスープはサラサラで、魚粉や節系の香りがガツンと来る飲み口だ。ラードは控え目。「黒濃」とあるが、決して醤油のカエシが強かったり味が濃いわけではなく、ほのかな甘味と酸味でアッサリした後味だ。その一方で、柔らかな中太縮れ麺を合わせてあり食べ応えは十分。
具材も手抜かりが無く、しっかりと醤油ダレで味付けされた叉焼はホロホロで絶品。胡椒のきいたメンマも歯ごたえがあり旨い。嗚呼、味玉(100円)も加えば良かった。こりゃ帰宅途中にあると嬉しい店だ。ちなみに「生ビール+肉焼売+黒濃ラーメン」が通常1630円のところ1400円になるお得な「生セット」もあるので、晩酌に是非どうぞ。
<店舗データ>
【店名】 しゅうまい屋
【住所】 東京都葛飾区東金町1-13-13
【最寄】 JR常磐緩行線「金町駅」北口徒歩4分