イタリアンの名店出身の店主が作る絶品麺
JR常磐線の土浦駅から南西方向に約2.3キロ、歩いて30分ほど。車なら国道354号を天川団地入口交差点で東に曲がって数分。土浦市高津に2022年1月24日にオープンした「麺屋 い志だ」へ。ご主人の石田浩樹氏は、つくば市にあるイタリア料理の人気店「アミーチ」の元シェフ。イタリアンではなく好きなラーメンで独立創業した。
オープン早々に人気となり、行列が出来ることも多い。行列時は食券を買わず店の前に並び、スタッフの誘導で店内へ。食券を買ったら、さらに店奥で案内を待つシステムとなっている。JAZZが流れる落ち着いた店内はL字カウンター10席。麺メニューだが、レギュラーのラーメンは「鶏と煮干し」の醤油と塩、鶏のにごり、真鯛と貝の4種を用意。
だが、これに加えて期間限定の麺メニューや、日替わりの丼におつまみ、Dolce、そしてイタリアンの経験を活かした個性的な和え玉が「い志だ」の魅力である。黒板を見ると、この日の限定麺は「冷やしアーモンドミルク担々麺」と、ポタージュ的なつけ汁で啜る「旬のトウモロコシのつけ麺」とのこと。うむ、魅力的だ。
そして今日の丼はハマチのピリ辛ユッケ丼、味麗豚の肩ロースのローストポーク丼。おつまみは自家製もつ煮込み、Dolceはエスプーマ杏仁豆腐。どれも旨そうだ。そして和え玉はタラコクリーム、ボンゴレビアンコ、ナポリタン、ペペロンチーノ、ンドゥイヤとシラス…と、まるでパスタのようなラインナップである。
魅力的なメニューの数々で目移りするが、今回はご主人の自信作「鶏と煮干し 醤油(850円)」に味玉(100円)を加えオーダーした。薄濁りのスープは鶏と煮干しの旨味を余すところなく抽出した出汁に、円みあるカエシを重ねたもの。そこに合わせるのは浅草開花楼の細麺。少し硬めの茹で上がりでスープとのマッチングが完璧だ。
チャーシューはレアな仕上がりの薄切りロース肉と、トロトロで甘く味付けされたバラ肉が2片。どちらも肉の旨味たっぷりで味付けも良い。味玉はカットした状態での提供。黄身全体が柔らかく溶けていく。ほか、柔らかな極太メンマ、海苔、刻みネギが乗る。丼全体が少し甘めだが、非常に旨い一杯だった。次回は限定麺と和え玉を!
<店舗データ>
【店名】 麺屋 い志だ
【住所】 茨城県土浦市中高津1-15-21
【最寄】 JR常磐線「土浦駅」徒歩30分(2.3km)