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肥宝館 -貧すれば丼する-

【千葉 旭】 手打 会津ラーメン 白虎「会津ラーメン(700円)+やきとり(650円)」

東総に根付く会津「うえんで」のDNA

JR総武本線・旭駅から南東方向へ歩いて7分ほど。県立旭農業高校そば、年期が入った味のある佇まいの「手打 会津ラーメン 白虎」へ。コチラのご主人はなんと、会津・芦ノ牧温泉にある人気店「うえんで」二代目の実弟だそう。「うえんで」で修業したのち1982年に、奥様の地元である旭市で「白虎」を創業したという。

店内に「うえんで」の写真が飾られているのもそのためだ。店内はテーブルと小上がりで合わせて20席あるが、昼時は地元客で混雑している。麺メニューは「会津ラーメン」を筆頭に、みそ中華、湯麺、やきそば、また通年で冷やし中華をラインナップ。いずれも手打麺での提供となる。さらに餃子や野菜炒めもあり定食にも出来る。

そして特筆すべきは、会津色の強い単品メニューの数々だ。うえんで名物の「やきとり」や、大根を甘酢に漬けた「おしん漬け」、やっこ山、会津なめこおろし、会津の酒なども用意している。ちなみに「やきとり」とは名ばかりで、うえんで同様に豚のカシラ肉の串である。今回は会津ラーメン(700円)、やきとり(650円)を注文した。

会津ラーメンは、隣町の喜多方ラーメンと比較される事が多いが、両者に厳密な違いはないそうで、豚骨ベースのスープに多加水で平打ちの縮れ麺を合わせるのが基本である。こちら「白虎」のスープも、豚骨など動物系の出汁に円みのある醤油のカエシを重ねた優しい味の清湯だ。そこに手打ちの平打ち中太麺を合わせている。

コシがあり小麦の香りも良い。そして手打ちならではの若干の不揃い感が、食味をさらに豊かにしてくれる。旨い麺だ。バラロールのチャーシューは醤油ダレで強過ぎない程度に味が付き、肉質も良く絶品。ほか、ワカメ、メンマ、ナルト、刻みネギが乗る。ノスタルジックにして、丁寧に作られた一杯。あっという間に完食だ。

そして「やきとり」だが、こちらはタレと塩を選ぶ事が出来る。私は「うえんで」のタレが好きなので、こちらでもタレ串を。柔らかで脂の乗ったカシラ肉に、甘さ控えめのタレが絡み絶品。これでビールを飲れれば最高だろう。車で来た事を呪う瞬間だ。まさか東総でこの味に会えるとは感激である。ぜひ一度訪れてみて欲しい。

<店舗データ>

【店名】 手打 会津ラーメン 白虎
【住所】 千葉県旭市ロ105
【最寄】 JR総武本線「旭駅」徒歩7分

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