並んででも食べたい、特別な「つけ麺」体験を
JR亀有駅北口から徒歩2分。亀有北口一番街にある「つけ麺 道」へ。店主の長濱洸也氏は麺屋こうじグループの出身だ。修業を2年で終え、2009年7月に亀有に創業。つけ麺の神、東池袋大勝軒の故・山岸大将に「参った」と言わしめた一杯が評判を呼び、食べログの「ジャパンラーメンアワード」で全国1位を獲得したことも。
店内のカウンターには8席あるものの、4人1組での完全入替制となっている。1組あたり15~20分。よほど幸運でない限り、30分以上並ぶのは覚悟されたし。なお、お店は11時半にオープンし、材料が無くなり次第終了。大体18時から19時には閉まる。また、不定休かつ早じまいも有るため、事前にSNS等で確認するのが良いだろう。
通常営業の時は、麺メニューは基本的に豚骨+鶏ガラ+魚介の濃厚なつけ汁で啜る「つけ麺」のみ。このほか「濃厚塩つけ麺」専門の特別営業日や、定休日を利用した塩専門の二毛作「道の塩」もある。つけ麺の麺量は並が200gで、100円プラスするごとに中盛(300g)、大盛(400g)、特盛(500g)、男盛(600g)にアップ可能だ。
デザートの「自家製クリームブリュレ」と「濃厚杏仁豆腐」も人気が高い。また、プラス100円で麺を150gに減量し、かわりにデザートが付く「女盛」も用意されている。麺は極太で食べ応えがあるので、中盛でも十分に満腹感を得ることが出来る・・・のだが、今回はせっかく1時間並んだので「特製つけ麺」を大盛でオーダーすることに。
こちらでは、カウンター上に置かれたトレイに、本日の薬味、トッピング、つけ汁、麺とそれぞれ解説を交えながら徐々に完成させていく。そして着丼時には客の気分は最高潮に。4人完全入替制なのも頷ける。ちなみに「先ず麺とスープから味わって欲しい」との想いから、薬味やトッピングは別皿で提供するというコダワリも。
器に盛られたカネジン食品の極太ストレート麺が、艶かしく光る。小麦の風味が良く、冷水でのシメも完璧でコシがあり、喉越しも良い。甘めで濃厚なつけ汁が纏わりつき、箸が止まらない。特製の具材は、ハイレベルな2種の豚チャーシュー、鶏つくね、しっとりした穂先メンマ、香ばしい焼き海苔、黄身が甘い風味の味玉。
いずれも手抜かりのない逸品揃いだ。また、薬味はネギと日替わり薬味が1つ。この日は「ニンニク醤油漬け」だったが、これが後半、つけ汁の表情をガラっと変えてくれた。最後は卓上の「りんご酢」で麺を引き締め、スープ割りも頂き完食。味もサービスも満点の、並んででも食べる価値のある一杯がここにある。ぜひ一度。
<店舗データ>
【店名】 つけ麺 道
【住所】 東京都葛飾区亀有5-28-17
【最寄】 JR常磐緩行線「亀有駅」北口徒歩3分