自慢の煮たまごと肉の2種乗せが人気
町の人口密度が1平方キロあたり2660人と、四国全市町村で最も高い北島町。かつては日清紡や東亜合成化学、東邦レーヨンなどの工場によって栄えたが、近年は徳島市のベッドタウンとして勢いのある町だ。今回は、その北島町の妙蛇池にある人気店「うえたい」へ。屋号はレストランバー出身のご主人・上田井氏の苗字から。
明るい店内はカウンター、小上がり、テーブルが混在。麺メニューは基本的に「中華そば」一本で、お店自慢の「煮たまご」入りや、甘辛いバラ肉とチャーシューの2種が入った「にく肉」が人気だ。ちなみに普通の「中華そば」だと、デフォルトで乗るのはチャーシューなのだが、希望を言えばバラ肉に変更することも可能とのこと。
ほか有料で生卵、キムチ、モヤシ、ニンニク、ネギ、メンマといったトッピングを追加できる。またライスのほか、餃子やチャーハン、チャーシュー丼といったサイドメニューも用意。特にチャーハンは人気で、売り切れることもしばしば。今回はおススメという「煮たまご入り にく肉」を小サイズ(850円)でオーダーした。
豚骨ベースのスープは少しトロみがあり濃厚な飲み口。嫌な臭みは皆無だ。そして醤油のカエシの影響か、県内でもかなり甘めの部類に入るスープとなっている。そこに合わせる麺は、柔らか目に茹で上げられた中細ストレート麺だ。スープを吸って旨味倍増。そしてチャーシューは、箸でほぐれるホロホロのバラロール肉が3枚乗る。
3時間下茹でしてから醤油ダレで1時間煮込み、その後1時間寝かせて旨味を熟成させているのだそうだ。バラ肉も厚めカットでお味も良い。そして自慢の煮たまごは、白身に弾力があり黄身はトロリと絶妙な半熟。2種の肉と玉子により満足度の高い一杯に仕上がっている。あまり観光客が通るエリアではないが、お近くに行ったら是非。
<店舗データ>
【店名】 うえたい
【住所】 徳島県板野郡北島町江尻字妙蛇池48-3
【最寄】 JR高徳線「吉成駅」徒歩18分(1.5km)