東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

算数工作教室を始め、基礎基本を理解する学習を中心に補習から進学までをサポートしています。

復習から始める!根本を理解する!基礎を大切にする教室です。

ホームページへは「東京育伸会」で検索して下さい 。メールアドレスはikushin.sakuradai@gmail.comです。よろしくお願いします。 新規入塾生募集中!小・中・高校生の補習から受験までをご指導。 復習が鍵 まずは学年を超えても復習をしましょう!生徒さんとの日々の取組みや出来事を綴って行きます。多くの方にこのブログを購読頂き感謝しております。コメントのやり取りはございませんが、通塾くださっているご家庭からも感想を頂いており励みになっています。これからも楽しく真剣にブログを更新して参ります、よろしくお願いします。教室のホームページもあわせてご覧ください。*記事の無断転載禁止

競争意識は必要?

2012-05-16 02:11:09 | 受験生さんへ
競争と言うと何を想像しますか?

運動会?部活やクラブでの試合?もしかしたらオーディションなんていう方もいらっしゃるかもしれませんよね。


では、受験は競争でしょうか?

以前にも学習の競争について書いた事があります。

今回はもう少し掘り下げてみたいと思います。


先日ある方がこんな話をしてくれました。

地域のマラソン大会に出場した時、ゴール近くで知っている方が前を走っているのに気が付き、

『この人を何とか抜いてゴールしたい!』と思い、見事追い抜いて走り切ったそうです。

ラストスパートにこれほど力を出せた事が嬉しかったっとおっしゃっていました。


スポーツの世界や学習、受験なども含め様々なシーンで

“良きライバル”がいる事は、自分の力を更に引き出す上で良い刺激になります


スポーツと教育の世界を比べた時、どうなるでしょう?

*何の試合でどういった記録を残すか=どの受験でどのレベルの学校に合格するか


*過酷な練習の日々=日常の学習


*欠点に対応するトレーニングの変更=テスト結果による学習方法のチェックや変更



特に優秀な選手の方は「自分との戦い」という意味合いの言葉をよく使われます。

双方にライバルが必要なのは一時だと感じませんか?

ただ低学年のお子さんの世界はまだ狭く、ほとんどのお子さんにとってその目に映るものが全てでしょう。

良きライバルがいる事によって緊張感を保ち向上心を持ち、今の自分に危機感を持って

トレーニングに打ち込む事が出来たのだという話もありますが、それは成長した人の言葉です。

空想に過ぎないのですが、一流選手になった方のご家庭や環境は決してギスギスと競争意識を植え込み

常に誰かと競わせ、闘争心だけを淡々と育てたのではないと思うのです。

もちろん、厳しかったと思います。

しかしそれは競争にではなく自分に!




今年、入試が近づき、会場テストを受けてきたお子さんが次第に膨れていく不安を

「みんな頭が良さそうだった」という言葉で私に投げかけてきます。

その気持ち、とても良くわかります。

ゴール近くでライバルを目にした時の緊張感!

そんな時にもし「○○君より出来ているんだから大丈夫よ」などと私が言ったらどうでしょう?

なんの励ましにもなりませんよね。生徒さんの不安をぬぐう比較対象は誰かではありません

私は

「あなたは全力で頑張ってきた!誰にも負けないくらい勉強してきた!だから大丈夫!!」と言ってあげたい・・

そう励まされた時、長く辛かった受験勉強の日々に納得し自信を持って当日にぶつける勇気を育てる事!

競争意識は誰かに向けるものではなく、自分自身の中に育てるものだと思っていますし

それこそが本当の力であり、学力になるのだとも思います。


当教室では中学生のみ、塾内テストの結果(偏差値)はオープンです!

優劣を付ける為の物ではありません。頑張る為の目安や目標としてオープンにしています。

しかしこれを生徒さんがどう受け取っているか?

生徒さん達は口にしません、自分だって言われるのは嫌だからでしょう。私もあえて口にしません。

口にせず、真摯に受け止め強い自分を育てています。