今日であの日から3年が過ぎましたね
あの日の事を忘れた方はいらっしゃらないと思います
あの日を境に、人生の全てが変ってしまった方も今も元の生活に戻れない方も
沢山いらっしゃいます
津波の恐ろしさだけではなく、技術大国としてのあまりにお粗末な原発事故
日本の弱さが、そして自分の無力さが浮き彫りにされた日だと思います
私も十代の頃、大切な家族を亡くしました
家族一人が亡くなる事で、こんなにも変ってしまうものだと言う事を
痛感しています
多くの犠牲がはらわれたと言う言葉ではあまりに儚い・・・・
3年前の今日を私達は忘れていはいけません
そんな中、今月に入りよく目にしたのは「3.11の風化」と言う言葉です
ソチオリンピックアイススケート金メダリストの羽入君の
心から喜べない笑顔を見て、私も再度考えさせられました
「何をすれば、自分が役に立てるのだろう?」
自分の出来る範囲で、何をすれば少しでも力になれるのか?
多くの方がそう考えて過ごしてきたのではないでしょうか
募金やボランティアで復興支援をされた方も大勢いらっしゃいます
きっとそうした方々もこの日を境に人生観も変わったと思います
私はこの仕事についている事で、やはり未来を担う今の子どもたちが
より賢明に育ち、豊かな知識と広い心を持って日本を背負ってほしいと願います
原発に賛成も反対もしません
ただ、今回のずさんな管理体制と科学に振り回されている状況は
扱えないものを扱っていた結果となり、日本の科学力、技術力はその程度なのか・・と
愕然とした気持ちと
責任を担う立場の多くの方が、逃げ腰で責任のなすりあいというお粗末な姿をさらした事で
日本の道徳心はどこに行ったのだろうと絶望感さえ湧きました
受験生の教材に扱われているある文章にあったのですが
「総合的な専門家は今や居ない
専門分野は再分割され、狭い範囲での専門家が増えた
しかし、自然は再分割されての理解では到底理解しえない
だからこそ、専門家たちが協力し合い知恵を出し合わねば
本当の意味で自然に立ち向かう事は出来ない」
かなり橋負った要約になりますが、こうした警告を受けた子どもたちが
今、何を考え、何を学ぶのか?
知識ばかりが先行し、その活用や利用が円滑に行われていない事は明白なんです
日本の教育は変り続けています
大学入試もゆとりからの脱出により、入試システムが近年中に変更となりました
大学入試だけでなく、小、中、高校の問題出題内容も徐々に変更されてきています
知識とともに、広い思考力や協調性を身につけ、現実を直視する謙虚さと反省する素直さが
より豊かな日本、より安全な日本という国へ繋がっていくのではないかと考えます
微力な私に出来る事は生徒さん達の知識と心の育成をお手伝いする事だと思います
3.11を始めとし、自然災害や不慮の事故によって亡くなられた方々のご冥福をお祈りします
そして、今なお苦渋の生活を強いられている皆様にお見舞い申し上げます