HIKOの趣味三昧な日々

趣味の音楽やスポーツについて、日々の気付きとともに書きつづっていきます

マイルス・デイビス自叙伝

2006年12月01日 23時03分06秒 | 読書
今日は日中から寒い一日でした。

さて、先日から読み始めた「マイルス・デイビス自叙伝」の上巻を今日読み終えました。
この本はだいぶ前にハードカバーで読んだことがあるのですが、細かいところは忘れてしまったので、通勤中にもう一度読み返したいと思い文庫本を買いました。
この本は筆者がマイルスにインタビューし、口述筆記して書き上げた形式になっていますが、「本当に全部マイルス自身が語ったことなのかな?」と思うほど時系列に沿って詳細にマイルスの一生が語られています。まぁかなりの部分は筆者が脚色・補記している部分もあるのでしょう。
しかし、この本は読み物として格別に面白いです。数多くのジャズ・ミュージシャンが登場し、マイルスとの人間味にあふれたふれあいの様子が手に取るように分かります。
特にチャーリー・パーカーがドラッグのやり過ぎで命を落とすくだり、同様にジョン・コルトレーンがドラッグ漬けになって、伝説のカルテットから追放されるくだりは、マイルスの心の痛みが良く伝わってきます。また、マイルス自身がヘロインの常習癖から脱しようと死ぬ気になって努力するところや、パリでジュリエット・グレコと恋に落ちる場面は、なかなか感動的です。
下巻も楽しみです。


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