当院は第5グループに入っています。初日(3月14日)は、午後3時20分から午後7時までに停電する予定でした。
当院の診療受付時間は、午前9時から12時までと、午後2時から6時までです。診療を行い、処方箋を出し、会計をするまで、ある程度の時間がかかりますから、午後の受付は2時45分で終わらなければならないことになります。この大量の花粉が飛んでいるとき、午前だけ診療するという選択肢はとれません。また、当院は時間予約を行っており、既に停電の予定時間帯にも、多くの予約が入っていました。
そこで、午後3時以降を休診にすることとし、かわりに予約をしている方にすべて電話をかけ、可能であれば昼休みの時間(12時から午後2時まで)に来ていただくように、お願いしました。多くの方がそのようにしてくださり、予定の7-8割の患者さんの診療ができたと思います。ご協力ありがとうございました。
停電すれば、ほとんどの処置も検査もできなくなりますが、クリニックにとって一番心配なのは、突然電源が切れてレセプトコンピュータや電子カルテ(当院は紙のカルテですが)が壊れ、すべてのデータが失われるることです。そういうことがどの程度起こるのか私には分かりませんが、コンピュータの会社は、必ず停電予定の30分以上前に、データをバックアップした上でコンピュータを停止するように言ってきています。
当院も3時にはコンピュータや検査器械を止めました。しかし、電気がなければ全く医療ができないというわけではないので、午後も待機して、3時以降に来ていただいた数人の患者さんには、電気がなくてもできる診察と処置を行って、手書きで処方箋をお出ししました。5時ごろには患者さんも訪れなくなり、スタッフの帰りの足も心配されたので、5時で終了としました。5時以降に来院された方がいらしたら、申し訳ありません。
ご存じのように、結局この日の停電はありませんでした。