あまのはらふりさけみれば・・・・

北京で単身赴任生活2年、帰国後も中国ネタを書き綴ります。

北京ダックと寿司

2014-01-02 05:06:15 | グルメ
 お正月なので、おめでたい、豪華な、そして笑える話から始めたい。

 国交正常化以前から両国を結ぶ役割をはたしてきた雑誌「人民中
国」の記者さんで、東京赴任が決まっている方から聞いた冗談をご
紹介。

 彼曰く、

世界で一番おいしい食べ物は、
北京の北京ダックまたは日本のお寿司、
だそうで、反対に世界で一番まずい食べ物は、
日本の北京ダックまたは中国のお寿司

だそうである。

 もちろん、この話は日本人向けに中国人が話す冗談なのだが、
なかなか的をえていて笑ってしまう。

 中国ツウの日本人なら、日本の北京ダックはしょせん偽物、逆に
日本ツウの中国人には中国のお寿司は偽物、というツウ同士の心理
をついた、なかなか面白い冗談である。
 
 贅沢をいえばキリがないのは世の常として、日本ではお寿司屋さ
んにハズレがなく、北京では北京ダックにハズレがない、というと
ころがこの冗談が言い当てているところだろう。

西蔵風情

2013-10-19 17:09:14 | グルメ


 いきなり写真で、拙者としては飛ばしてみた。
 そんなことを書かれても・・・、いやそのとおり。

 オフィス近所で評判の西蔵料理のお店に、9人でぞろぞろと行ってきた。
 もったいつけてゴメンなさい、チベット料理のお店。
 チベットの方たちが働いておられる。
 冒頭の写真のようなショーは毎晩だそうな。

お店の中はこんな感じ。よくわからないがチベット風情満タンなんだろう。


 気になるお料理、なんつたって羊!
 豪快にひと塊で登場。

 ペロリと平らげました。

 ホウレン草のスープ。
 濃厚ですが、しつこくないお味でした。

 いただけないのが、ビール。
 薄い、冷えていないとまぁ、あまり進みません。

 しめはチベット餃子というか羊の肉まん、モモ。

 そうじて美味しかったです。

38度線超え ~ 北朝鮮料理 ~

2013-08-05 05:46:27 | グルメ
実に久々のグルメ記事です。
と申しますか、中華と和食を別カテゴリーにしたので、「グルメ」
というカテゴリーでは初投稿になります。

そこで何で「北朝鮮」なのか、まぁどうでもいいじゃないですか。
北緯38度線の向こう側の世界を垣間見てきましたので、彼らに習って
いかめしい文体で、潜入報告をいたします。


国営と揶揄される店に赴く、余ら5名にて潜入作戦を決行す。
一たび扉を開ければ、店内整然として、中国人らしき客にて繁盛するも
満員には非ず。
彼等に狗肉食の習慣有り、郷に入りてはこれに従う。
狗肉は初めてなれば、その食感、食味ともに馴染めず。
物見遊山の外国人を相手とする、彼の国ための外貨獲得の手段なれば、
仏蘭西、露西亜はじめと欧米の食事に加え、本邦の料理多数、品書きの
中に散見せらる。
即ち、寿司、天麩羅、饂飩にあまっさえカレイライスなど、郷愁を誘い、
日本人を取り込まんがためなるべし。
給仕、皆うら若き女にて、才色兼備、思うに彼の国の良家の子女なるべし。
中国語を解し、時には唱歌、楽器演奏、舞踊などもこなせり。
芸能披露の後、客ら三々五々退店するに、余らも暇す。
未だ全容解明には至らず、再度内偵を要す。
後学のため写真を付す。


まずはお店の雰囲気です。特に変わった様子はありません。
したがって余り面白くありません、「ガッカリ名所」になるかもしれません。
ステージに近いほうは客で埋まっていましたが、入り口に近いほうは人がほとんど
いなくて全体としては、スいている感じでした。


お料理です。これらは、犬です。
辛いたれでいただくのですが、脂身が多く、嚙み切りにくく、やはり少し臭みがあって、
正直美味しいものではありませんでした。


慣れるのかどうか分かりませんが、慣れたくない、とうのが現在の心境です。
羊頭狗肉という熟語があるように、古来食用、安物だったわけですが、今では
中国でも食べる習慣のある地方ない地方、また、ある人ない人に分かれるそうです。
韓国でも、日本のクジラと同じく、内外からの攻撃にさらされ、一部の方だけが伝統
を守っている狗肉ですが、北側ではどうなんでしょうか。


キムチ、焼き肉などは、しつこくなく美味しいものでした。
焼き肉のタレは、みそ味、おやっ日本のみそか、と思うほど日本人向け、これは
お勧めです。


明太子ならぬ、「明太魚」、こちらはキムチ味ですが、少し発酵が進んでおり、
酸っぱさが際立ちました。
「アンモニア臭がする。」とコメントした人もいました。
全員、あまり箸が進みませんでした。


ビールは以外にも、あさヒでした。当たり前ですが、おいしかったです。


北のお酒。なかなか手ごわい、強敵です。


店員さんたち。異口同音にスタイルが良いと同行者は感心していました。
(痩せているだけ、だと拙者は思うのだが・・・。)
しかし、ただそれだけではありません!


歌えます、ドラムも叩けます、キーボードにアコーディオンまで。
エレキだって弾けちゃいます!


そうです、店員さんたちはバンドもやってるんです!


演奏されたのは、中国の曲、なんと日本の曲(「北国の春」歌詞は中国語)、そして
お誕生日の方のために、英語でハッピー・バースデーまで。

ということで、まったく北朝鮮情緒のないお店でありました。