あまのはらふりさけみれば・・・・

北京で単身赴任生活2年、帰国後も中国ネタを書き綴ります。

流星ひとつ

2014-03-30 11:17:33 | 日記
 10月末に北京を訪れた知人が、日本から持参するお土産のリクエストを訊いてくれた際にこの本を
所望した。

 昨年、緊急出版された、30年ほど前のインタビュー、訊き手で作者は沢木耕太郎氏、インタビュー
の相手は、昨夏に自死したとみられる歌手の藤圭子さん。
 子供心に綺麗な人だと思っていたし(ませガキ)、独特の歌い方が記憶に残っていた。
 今となっては、宇多田ヒカルさんのお母さん、と言ったほうが分かり易いのかもしれない。

 所望した理由は、インタビューの内容もさることながら、沢木氏はあとがきで一体、出版の意図を
どう説明するのだろうか、ということ。死人に口なし、反論できない藤さんの発言をどうして死後に
世に出すのか、卑怯ではないか、という気持ちが強かったのだ。

 しかし実際に読んでみると、そこには藤さんの真っ直ぐな人柄と、真っ直ぐな生き方が、淡々と
綴られており、数々のスキャンダルの裏側や、あの有名な「夢は夜ひらく」の中の歌詞のエピソード
など、読ませる内容だった。

 読んでいくうちに沢木氏の出版意図は、藤さんの名誉回復の意味が一番強いように思われた。

 ただ、やはり内容の真偽を検証できる唯一の相手方がこの世を去った後に、一旦出版を封印した作品
を世に出すことは、やはりひっかかりがある。
 下世話な週刊誌の中には、沢木氏と藤さんの仲を勘ぐるものもあって、それはどうかと思うけれども
御本人御存命のうちに出して欲しかったというのが、やはり読後感。

 ともあれ、ご冥福を祈り合掌。

ネット接続障害

2014-03-26 20:21:11 | 日記
 もう、またかいな。
 ということで、またまたネットがうまくつながりません。

 日本の年度末で日中間のトラフィックが多いのかもしれませんが。
 ログインも時間かかりますし、往生しますわ。

 しばらくツイート程度しか書けないかもしれません、悪しからず。

 そう言えば、このブログを始めてから1年経過してました。
 もうそんなになるのかなぁ、よくぞ続いたものだわぃ。

 ひとえに顔の見える多くの読者の皆様の笑うお顔を期待してのこと
でございます。
 多謝多謝。

駐在員さんの心配(その他)

2014-03-23 13:32:50 | 日記
 中国人化に伴う日本帰国後の適応障害、そのほかを紹介しましょう。
 現地駐在員、こんな話で盛り上がってます。

1 声が大きくなっている。
  ※ 大声で話す中国人の中に混じっているとどうしてもこっちも大声に・・・。

2 地下鉄の乗車で並んでいるとイライラする。
  ※ われ先に、中国ではこうでないと生きていけないのです。

3 席を譲らない若いもんに無性に腹が立つ。
  ※ 中国の若者はお年寄りや子供連れにサッと席を譲ります。

4 雨がうっとおしい。
  ※ 北京では晴天が当たり前。滅多に雨にはお目にかかれません。

5 水道の水を飲む気がしない。
  ※ 大丈夫だと頭では分かっていても・・・。

6 野菜を洗剤で洗ってしまう。
  ※ こっちじゃ常識なんですけど・・・。

7 道端にゴミをポイ捨てしそうになる。
  ※ 日本人の方はこっちでもしてないと思いますがね。

8 どこでもタバコに火を着けてしまう。
  ※ 禁煙って何ですか?

9 正月と言えば旧正月だ。
  ※ 爆竹や花火が恋しくなります。

10 祝日がバラバラあるのはうっとおしい。
  ※ 秋と冬のまとまった休み以外はあまり休日がないのです。

11 Wi-Fiがつながらない日本は先進国ではないと思う。
  ※ この点は中国に圧倒的に遅れをとっています。

12 ラインよりウィーチャットだ。
  ※ 中国人との連絡には大変便利です。

駐在員さんの心配(タクシー編)

2014-03-22 14:32:16 | 日記
 3月も残すところ10日を切り、帰国する方々の送別会もピークを迎えている。
 そんな席で、話題になるのが、中国化した自分が帰国後に起こすであろう適応障害
の心配である。

 今回はタクシーに限定、やっちゃいそうな心配事を紹介します。

1 タクシーの配車を頼もうという発想がない。
  ※ 最近はアプリで予約もできるようになりましたが、北京では予約は極めて
   限定的です。

2 夕方はタクシーが捕まりにくいと思っている。
  ※ 北京では20分以上空車が見つからないことが当たり前。

3 夜間は遠くからやってくる赤い光が、黒車かどうかが気になる。
  ※ 黒車(ヘイ・チャー)、いわゆる白タクのことです。
    タクシーが慢性的に不足している北京では結構います。

4 タクシーを拾う際に手を真横に出す。
  ※ 日本のように手を上げない。

5 タクシーに乗るとき、自分でドアを開けようとする。
  ※ 中国のタクシーは自動ドアではない。

6 タクシーに乗るとき、助手席に乗ろうとする。
  ※ 運転手の各種不正行為防止(監視)や偽札を掴まされないためには手元が
   見える助手席がよいとされている。

7 タクシーに乗るとき、乗車拒否されないか心配になる。
  ※ 帰宅途中、食事に向かうなどの運転手側の都合で、乗車拒否を平気でする。

8 タクシーに乗っている最中は、ジッとメーターを睨んでいる。
  ※ 不正なメーターで料金が妙な上がり方をしないかチェックしている。

9 タクシーに乗ってるとき、運転手がケータイで会話を始めたとしても何とも思わ
 ない。
  ※ 中国では当たり前。

10 タクシーを降りるとき、お釣りが偽札かどうかチェックする。
  ※ 中国では大切なことです。

11 タクシーを降りるとき、自分でドアを開けようとする。
  ※ 5に同じ。

12 タクシーを降りたあと、自分でドアを閉めようとする。
  ※ 5に同じ。

パパはどこに行ったの?

2014-03-19 19:05:15 | 日記
 最近、ネットやスマホSNS上でよく目にする書き込みは、このように始まり、各自が
それぞれ趣向を凝らした回答を載せています。
 それでは代表的な例をご紹介しましょう。

Q1 パパはどこに行ったの?
A1 〇〇ちゃんと一緒に行っちゃった。(女房、子供おいてけぼりのニュアンス。)
A2 東ガン市に行っちゃった。(悪所通い。)
A3 東ガン市で警察に連れて行かれちゃった。(先ごろ数千人が一斉摘発された街。)

 うーん、笑い話とはいえ、世のオトーサンを十把ひとからげにしないでもらいたい。

Q2 時間はどこに行ったの?
A ウェイボー(中国版ブログ)とウェイシン(中国版ライン)に取られちゃった。
  (日本も同じ、ネット中毒、スマホ中毒を指しています。)

 これは笑えない、一部の人はハマりすぎ、深刻な社会問題です。

Q3 北京はどこに行ったの?
A 煙の中に消えちゃった。

 こいつこそ笑えない、私は。PM2.5なんとかしてもらいたいですね。
 でも笑ってしまう人が沢山いるわけで、無知の強さとか、どうしようもないと諦めた
人の強さとか、いろんなものを感じます。

Q4 お金はどこに行っちゃったの?
A 特権階級のところに行っちゃった。

 江戸の庶民と同じくらい、中国市民の批判精神は実を言うと、たくましいです。

Q5 飛行機はどこに行っちゃったの? ※飛行機には絵文字が使われることが多い。
A わかんない。

 これは全くもって笑えません。マレーシア航空機の行方不明を指しており、少数派では
ありますが、飛行機を扱うことは非常識だとする人も多く、良識人はやはりいるなと少し
安心しました。