あまのはらふりさけみれば・・・・

北京で単身赴任生活2年、帰国後も中国ネタを書き綴ります。

どんぶり

2016-06-27 23:42:28 | 偉大なる中華料理
ドンブリものというのは正確に言えば「ない」のだが
おかずをかけたご飯は中国にもある。

 盖饭(ガイ ファン)という。
「(おかずで)ご飯に蓋をする」という意味。

 さてピンボケで申し訳ないが、今更撮り直しもできないので、
いくつか。


 マーボーなす「蓋飯」
 なぜか、「魚香茄子」(イー シャン チェ ズ ガイ ファン)という。
 魚の香りがするわけではない。
 

 卵焼き「蓋版」
 「鸡蛋盖饭」(ジー ダン ガイ ファン)


 トマトと卵(の炒めもの)「蓋飯」
 「西紅柿鸡蛋蓋飯」(シー ホン シ― ジー ダン ガイ ファン)


 チンジャオロース「蓋飯」
 「青椒肉丝蓋飯」 (チン ジャオ ロー スー ガイ ファン)
 
 なんだかんだ言って、脂っこいのであまり食べなかったので、
写真も少ないのである。


ビャンビャン麺

2014-06-08 13:59:29 | 偉大なる中華料理
 

 この漢字、ビャンと読む。
 ビャンビャン麺なる山西省の名物料理を食した。
 さて、こんな感じです。

 どこが、なにがビャンビャンなんだか分からないが、椀に取リ分けるときに麺が絡んで
面倒だった。

 お味はまずまず。
 少し脂っこいかな。
 もっと幅のある、面と言うよりは板状の粉モンと聞いたような記憶があっただけに、
これくらい幅ならほかの店でもあるのに、と思った次第。

魚頭王

2014-06-04 20:10:03 | 偉大なる中華料理
 名は体を表す。
 魚の頭の煮物が名物料理のお店に行ってきた。
 美味い、のだそうだが100年ほど続いた魚屋の長男として生まれ、
毎日魚を食べてきた私にとっては、特にありがたいものではなかった
のだが・・・。
 
 久々に逆説の展開である。

 まずは演出がすごい。
 
 昔の(今も?)漁師さん姿の人が料理と一緒にやってくる。

 マグロ以上の頭の大きさ、一体身の方はどうなっているのか?
 なんかメニューがあるんだろうけど、この日は、それらしいものは
出てこなかった。
 
 運ぶのも二人がかり。
(※ プライバシー保護のため加工したらチィッチャクなっちゃいました。)

 
 食べるのは十数人がかりである。
 パンのようなものをちぎっては入れ、煮汁に浸して食べる。
 案外、イケる。

 
 お店の入口には本日の食べた量ランキング。
 我々が1番、でした。

創作中華 昔巷

2014-05-12 05:02:13 | 偉大なる中華料理
 おしゃれな街 南鑼鼓巷(ナン・ルオ・グー・シャン)の周辺には、これまた
おしゃれな飲食店が多い。

 民家の密集する路地裏でひっそりと営業する店も多く、この周辺の探検は
実に趣深いのだが、そんな最中に発見したのが、まさに創作中華とでも言う
べきこの昔巷(シー・シャン)である。

 例えば、四川料理を代表する宮保鶏丁(コン・パオ・ジー・ティン)。
 唐辛子味の鶏肉、ネギ、ピーナッツの炒め物が一般的だが、この店ではセロリ
やタケノコも加わって、少しマイルドな味付け、油も控えめでヘルシーなもの
に仕上がっている。
 実物はコチラ。


 しかし何といってもお気に入りは、清炒冬瓜蝦仁(チン・チャオ・トン・
グアン・シャァ・レン)。
 冬瓜と蝦の炒め物で、鶏がら出汁の味付けに少し塩を加えた淡白な味付け。
 ハイ、コチラ。


 あと一つは、牛バラのカレー煮込み、牛ナン加哩。
 日本風カレーのようなコクはないが、逆にスパイスの風味がストレートに
感じられる一品がコチラ。


 2度目に行った際には、店主から、
「韓国人か日本人か?この前来たよな?」と聞かれたが、店員の愛想もよく
良い印象が残る店である。

 お店の名前のとおり、昔の巷をイメージした店づくりで、80年代のおもちゃ
やポスターが所狭しと店内を飾っている。

 拙者にとって、何度でも行きたくなる1軒。

北京ダックの名店はどこか?(その1?)

2014-01-25 02:23:34 | 偉大なる中華料理
 これは自分の力と経験を超えた、力はともかくも時期尚早な質問設定
だった、といきなり反省している。
 実際のところ、これは好みのこともあって難しい。

 拙者の行ったお店の紹介で止めておくべきだろう。

 大菫(ダ―トン)
 市内に何店もある高級店だ。
 油の少ないあっさりとした味が、日本人には向いているのだろう。
 この店のことを嫌いと言う日本人はあまりいない。
 東四十条(東4の10条なので、トンスー、シーティアオ)のお店は昔の
倉庫の建物のそばで雰囲気もある。
 金宝街(ジンバオジエ)のお店は、高級ブランドの入居するビルの中、
1フロアの大部分を貸し切る豪華な造り。

 外せないのが、全聚徳(ヂェン・ジィ・ダ;ぜんしゅうとく)。
 老舗中の老舗。ただし、好き嫌いは分かれる。有名店だけに批判したい
人の批判の対象にもなる。それだけ有名というところか。
 市内各地どころか、中国各地、日本(銀座、新宿)にもお店がある。
 中国語の教科書にはまず、載っている。
 前門(チェンメン)の総本店が良いという人もあれば、後海(ホウハイ)
のお店が水際で雰囲気が良いという人もいる。
 王府井(ワンフーチン)にも店があり、これら3店はそれぞれ観光地から
近いという共通点がある。
 王府井のお店は一度行ったが、拙者も含め、田舎モンの集合場所といった
感じで、北京の銀座にしては垢抜けない客ばかりだった。お上りさんが多い
のだろう。
 観光客はいかないが、最も有名なのは、和平門(フーピンメン)の巨大店。
 中には中国国内はもとより世界各地の賓客がお越しになった際のお写真が
いっぱい。
 先日、個室の扉がすべて閉められ、10分ほどある一行を除き、軟禁状態
にされたと聞いた。国家主席がお越しになっていたそうで、彼の通行中は警備
のために扉が閉められたそうだ。
 かの北の金さん(故人)もこのお店が大好きだったとか。
 昨年6月、財布をスられた日の昼食に食べたのでこの店はとても印象深い。
 たいへん丁寧に料理の説明をしてくれて、サービスも良かった。
 予約なしだったので1時間ほど待たされたが、それでも満足であった。

 (北京ダックだけに、続く、鴨(かも)?)