数年前、東北大学歯学部で(所属、講座は調べておりません)、高齢者における味覚の検査を行ったところ、甘み、塩味、酸味、苦味の 4味については正常でありながら、うま味に関しては異常を示す例がかなりあったと報告されております。 このことは、特に高齢者が、うま味がわからないことで、食欲不振につながり、健康面に支障をきたす原因の一要因として考えられます。 偶然、本日開催の「歯科基礎医学会」の抄録を見ましたら、東北大学歯学部(先述の内容と、今回の演者先生との関係は不明)で、同様の研究報告がありましたので、コピペ、しました。 「歯科基礎医学会」がネット公開しており、著作等に関しての記載はありません。 以下~~~ 【うま味によるヒト小唾液腺における味覚―唾液反射について】 今回は,大唾液腺で知られている「うま味」刺激による味覚―唾液反射が,小唾液腺にも存在 するか否かについて分泌機序を含めて検討した.その結果,「うま味」刺激は,甘味・塩味・苦味 刺激よりも統計学的に有意に多い,酸味刺激と同等の小唾液腺唾液の増加効果を示した.その効 果は,酸味刺激よりも長く持続した.また,小唾液腺における反射性唾液分泌には「うま味」の 相乗効果がみられた.さらに,小唾液腺における反射性唾液分泌において副交感神経による調節 機構の関与が認められた.「うま味」は,味覚―唾液反射を介して口腔ならびに全身健康の維持に 強く関わっている. ~~~ 今後の、展開が期待されますね。