歴史好き歯医者のひとり言~ 1968年、僕の生まれた年ですが、この年、反体制運動が世界各地で展開されておりました。 あたかも、世界全体が無秩序なひとつの光景にまとまったかのように。 フランス・ストラスブール大学の学生運動に端を発したパリ五月革命。 アメリカでは泥沼化したベトナムに対する反戦運動が激化し、キング牧師が暗殺されたのもこの年、 中国では悪名高き文化大革命が吹き荒れており、我が国でも、東大紛争、全国学生運動、全共闘など、いわゆる狂気の中に日常がありました。 パリ五月革命~ 政府の大学改革などに反発する学生たちに労働者が呼応、反シャルル・ド・ゴール大統領の運動はパリから地方にまで波及します。この運動を支持した文化人の代表に哲学者サルトル(ノーベル文学賞を辞退したことでも有名)がおり、体制側(ド・ゴール側)の代表に、作家マルロー(反ナチ、伊勢神宮を崇拝していたことで有名)がいます。 結果、ド・ゴール退陣の大きな要因となりました。 さて、昨日ネットニュースで目にした記事から、今秋・冬のパリコレクションは、ディオールが、パリ五月革命に着想を得て、反抗や主張を服装に織り込んだようです。 現在、盛んに報道されているとおり、パリは、反マクロンの真っただ中にあります。 勝手な想像ですが、ディオールのファッションが、もしかしたら、反政権運動の起爆剤のひとつになっていたかもしれません。