歴史好き歯医者のひとり言 ~ 昨晩、何げなくテレビをつけると、若かりし太田裕美が 「木綿のハンカチーフ」を歌っておりました。 おぉ~~昭和だな~ さてさて、一枚の木綿のハンカチーフが、世界初の産業革命を起こしたことをご存知でしょうか? 17世紀後半、王政復古後のイギリスには、ヨーロッパにないモノが、続々と流れ込んできました。 陶磁器や絹織物、タバコに、コーヒー、ココアに、紅茶。 その中で、特に東インド会社を通じてインドから輸入された、木綿は、当時、キャリコと呼ばれ、非常に高価で、手に入れるのが困難なシロモノでした。 ですから、イギリスをはじめ、ヨーロッパ人貴族が手にできた木綿製品といえば、もっぱら、小さなハンカチーフだけだったのです。 「木綿のハンカチーフ」~~ これが、ヨーロッパに爆発的なコットン・ブームを起こす引き金になるのです。 そして、イギリス人、ケイにより発明された、「飛び杼」により、綿の織布工程の能率が飛躍的に上昇し、綿織物の大量生産が可能になりました。 マンチェスターから始まる、この技術革新は、やがて、水力紡績機を生み出し(綿織物を作るのに、水力が必要)、それが、蒸気機関車を作るアイデアとなり、 イギリス産業革命へとつながるのです。 話に脈絡のないことですが、ハンカチを正方形に決めたのはマリーアントワネットで、それを法令化したのは、旦那のルイ16世です。