食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

エジプト・アラブ

2011-02-15 06:03:05 | 日記
 エジプトのムバラク大統領が辞任した。


 国民の勝利に最大級の賛辞を与えたい。これが雑感を捨てた正直な気持ち。


 しかし、彼の中東での立場、役割を鑑みたとき、必ずしも手放しで喜べるものではないことに気づく。


 ムバラク大統領は、イスラエルとパレスチナの和平交渉で仲介役を果たしてきた。


 つまり、この政権崩壊により、和平交渉がいっそう停滞するであろうことは想像するに難くない。


 さらに、ムバラク大統領の早期退陣を声明したアメリカ、ヨーロッパ諸国も、今の今まで、この独裁政権を支持し続け、利用してきたことを考えるなら、国民のフラストレーションの膨張が、強い反米感情という不可抗力を生み出すことを危惧しなければいけない。

 
 いずれにしても、エジプトはプラスの道を選んだ、、、、、、、、


 僕の管見としては、エジプトがトルコのようなイスラム世俗国家として、欧米社会と共存する民主国家になることに期待を委ねる。


  さて、、、、、、、、、

 
 よく、我々の生活は欧米化された、というフレーズを耳にするが、、、、、


 マンションの賃貸契約、 小切手、 仕事以外のプライベートの時間のすごし方、

 スープにはじまり、メインディッシュ、デザート、コーヒー。の食事のマナー、     

 など、 現在の生活の基礎は、アラブのウマイヤ朝、アッバース朝時代に成立したことは意外と知られていない。


  預言者ムハンマドが神の啓示を受けて布教を開始したのがきっかけで成立したイスラム教。


  シーア派、スンニー派の起源。  トゥール・ポワティエの戦い。 スペインのコルドバ。  オスマントルコ。  、、、、、、、、、


 19世紀末より20世紀にかけてイスラム圏のほぼ全域がヨーロッパ列強の植民地化に組み入れられるまで、アラブが世界史の中心であったことを忘れてはならない。


   

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