食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

脳のくせ

2011-02-10 05:42:36 | 日記
 最近読んだ経済の専門雑誌に、面白い記事が掲載されていた。

 
 普段、意識もしない振る舞いや感情表現には、人間の狩猟・採集時代からの「 脳のくせ 」が織り込まれている、というのだ。


 赤ん坊をあやす時や、親しい友人と通りすがりにあいさつする時など、声のトーンが高くなるが、この根底には高い音程を親愛と感じる脳のくせ、があるそうだ。


 肩が上がる姿勢は攻撃的、威嚇的な意味合いに取られているが、これも、狩猟・採集社会でヒトが肩を上げるのを威嚇姿勢と脳に埋め込んだ痕跡だという。


 腕時計の文字盤を内、外のどちらに向けるかの男女間での違いも、太古からの脳のくせ、で説明がつくらしい。


 そして、、、、、、、


 人間比較行動学の世界的権威が相撲を観戦して、下位の力士なら、動作や表情で勝敗をだいたい予想できた、と言ったそうで、それが上位の取り組みでは予測が難しいそうだ。


 鍛えられてそうなったのか、もともとそうだったから上位にいけたのかは定かではないが、これも脳のくせに照らし合わせることにより、ある程度勝敗に回帰できるようだ。


 、、、、、、食傷気味の八百長問題、、、、、、、


 石原都知事の「 相撲なんて、そんなもんだよ。それを承知で楽しんでればいいじゃない。」 というコメントが、まさに言い得て妙、という感じ。


 役所就職の世襲制然り、このはみだした感情移入という脳のくせ、を治すのは、そうたやすいことではない。


 が、そこから面構えをかえていかないと、、、、、、


 行政は八百長ではすまされない。


 ちなみに、50年ほど前、大々的に初めて相撲の八百長を俎上に乗せ、相撲協会と大立ち回りを演じたのは、若き日の石原慎太郎だ。 

    

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