食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

昭和歌謡~~オリエント

2020-06-16 09:16:44 | 日記
先日、BSをつけると、どこの局か忘れたが、「昭和歌謡」を放映していた。 というか、BSは、「昭和歌謡」「懐かしの歌謡曲」の類を毎日のようにどこかの局で流している。 ジュディ・オングが、例の白いカーテン如き衣装を羽ばたかせ、「魅せられて」を熱唱していた。 自分は、おそらく小学校3, 4年生あたりだったと思う。 成田に国際空港が開港したのもその時代。画家・版画家の池田満寿夫が、小説「エーゲ海に捧ぐ」で芥川賞をとったことと、「魅せられて」が、同じエーゲ海を舞台にしてか、オーバーラップする。 あれ?「魅せられて」は、「エーゲ海に捧ぐ」の映画バージョンをモチーフにつくられた曲だったかな? ギリシャとトルコに囲まれ、ヨーロッパとアジアの境に位置するエーゲ海。 まさに、その当時、にわかブームで名前だけが独り歩きしてり、時代の風はエーゲ海から吹いてきているようだった。さらに便乗したのか、偶然の流れなのか、五木寛之の「四季・奈津子」の映画ポスターが、黒海の岸辺に半裸の烏丸せつこが立っていて、「君はボスポラスの海を見たか」という宣伝文句がついていたり、久保田早紀のヒット曲「異邦人」が、なんか中東的な感じだったりした。 その数年後には、NHKで「シルクロード」、喜多郎の音楽が幼い自分の脳裏に焼き付いていた。 あの、昭和52~54年あたりは、突如として沸いた中東、オリエントブームだった気がする。もちろん、現実に目を向ければ、イランとイラクはドンパチやっていたし、当然、イスラエルと中東は憎しみ合いの真っただ中。  まあ、人類文明の夜明け、オリエント、いつか、
地中海からずっと巡り歩きたいと思っている。

メランコリックな雨

2020-06-14 18:37:21 | 日記
梅雨入りなのか、そのプレビオスなのか、先日までの暑さとはうって変わり、メランコリックな雨。 自堕落な気配に追いやられ、最近、無性に不倫がしたくてしょうがない。 失楽園みたいな不倫。 最後は二人でシャトーマルゴーに毒入れて飲んで死んじゃうみたいな熱愛。 どなかた、黒木瞳似の不倫相手と、止まり木、隠れ家にできそうな、篠ひろ子と石原さとみを足して二で割った感じの女将が切り盛りしている、カウンター7席、小上がり1つ規模の小料理屋、ご存じの方いらっしゃいませんかね? 池袋駅東口徒歩5分ぐらいに佇んでいれば最高です。

締めの博多天神

2020-06-14 07:12:44 | 日記
昨晩、都内某所に出向いた帰り、締めの「博多天神ラーメン、粉おとし(一番硬いやつ)」~~夜糖質抜きダイエットの件、今回だけ、無礼講でお願。~~🙏🙏🙏🙏 身体に気を使い、ネギ、もやし、キクラゲ、海苔、をトッピング。+ ニンニクガンガン入れ。 「博多天神」は、弟と記憶がある限り、二人きりで食事した最後のお店、たかが博多天神、されど博多天神、何故か郷愁を誘われる。 麺の硬さは、絶対に、硬さ最高レベルの「粉おとし」~~ 定員の手間がかからないので、店側からも喜ばれる。


カラバッジョ~無題

2020-06-13 06:58:17 | 日記
昨晩、E- テレの「らららクラシック」を観ながら、いつものように、瞼が閉じてしまい、蝶になった夢をみているのか、自分は蝶が見ている夢なのか、チックに、脳全体は寝ているのに視覚野だけが働いている感じの状態で、「カラバッジョの絵」が映し出されていた。 ほとんど記憶にないが、その絵が、彼の絵なのか、別人のものなのか、を検証する内容だった気がする。 もちろん、結論は寝ているためわからない。 カラバッジョも大好きな画家のひとりだ。 絵画全体に流れ出ている荒々しさは、彼の人生、そのものであり、カラバッジョ自身が彼の描く絵画そのものであるとも言える。 暴力的で、喧嘩っ早い性格だった彼は、ダビンチ以上の画家と名声を得たあとも、対人関係でトラブルを起こし、ついには、殺人事件まで犯してしまう。 逃亡生活を余儀なくされ、その先々で、いくつもの傑作を生みだし、客死している。  観るものを圧倒させ、壊れんばかりの力強さで迫ってくる画風。ゴッホが尊敬した唯一無二の画家がカラバッチョであることをしても、自己=芸術、それ以外の何物でもなかったことがわかる。