◆おススメ度
★★★★★
◆キャスト
驪歌:リー・チン
彭城王:チン・ハオ
竟陵王:グー・ジアチェン
謝韞之(王妃):ドゥ・ユーチェン
婉(陸遠の妹):ティエン・シーウェイ
沈楓(驪歌の弟):レン・ユンジエ
王子衿:ロン・ジョンシュエン
彭城王(ほうじょうおう)の正妃役の人、どっかでみたことあるんだけどなーって思ってたら、「霜花の姫」に出てた鄺露役の人だった。
夜神を好きになって、一人夜神に仕える役の人。
婉役の子も、既視感あるなって思ったら、「マイ・ディア・フレンド」で、ダン・ルンやアンジェラベイビーたちの同僚役の子でした。
王子衿(おうしきん)役のロン・ジョンシュエンは、「如歌」に出てたらしいですが、全く覚えてない。安藤美姫と真鍋かをりを足して2で割った感じの顔。
ちなみに、主演のチン・ハオ氏、出演作を色々調べてたら「風中の縁」で胡偉立役で出てました。けっこうメインキャストだったけど、まさかあの胡偉立が、彭城王だ
なんて、全く気付けない・・・。(まぁ、けつ族の衣装ってば、中国の古装劇の中でもコスプレみたいなものだし・・・?)
◆感想 ② (視聴完了ってことで①の続き)
率直な感想。
人、死にすぎ・・・・。
このドラマの一番よいところは、主人公がヒロインに一途なところです。
彭城王には、驪歌が嫁ぐ前からすでに王妃(謝韞之(しゃうんし))がいるのですが、完全な政略結婚のようで、まぁ優しい彭城王なので、王妃を大切には扱っていますが、
好きっていう感情はかけらもありません。
そして、驪歌(りか)の正体どころか名前も知らずに出会って好きになった驪歌についても、沈氏一家を守るために娘を娶って驪妃(りひ)としますが、こちらについても
驪妃が誰かっていうことに興味もなければ、同じ王府で花嫁修業的なことをしていても、自ら会おうともしません。
(まぁ、それが中盤の悲劇につながる訳ですが。)
なので、驪妃と円満な結婚生活を送るに当たっても、心を二分することがなく、そういった部分に関しては、安心感があります。
それから、謝韞之にしてもそう。今までいろんな中国の宮廷ドラマみましたが、ここまで清らかで気高く、とにかくめっちゃいい人な王妃、見たことがありません。
彭城王が、驪妃の正体を知らずに、宮廷作法を学ぶ期間、謝韞之が驪妃と仲良くなり、寵愛を競ったりするのはばかばかしいから、姉妹のように仲良く過ごそう的な発言
をする場面があり、それが謝韞之の兄の怪しい権力争いの動向とも相まって、女同士の争いにも発展するんじゃないかってハラハラしちゃうんですが、そういうことが一切
ない。
彭城王を愛していて、彭城王の心が自分には全くなく、驪妃しか愛していないと分かっていても、驪妃に嫌がらせするどころか嫉妬もせず、驪妃によくしてくれます。
それはほんと、このドラマの中の救いです。
ただ、ラストがねー。
ちょっと勘のいい人にはネタバレになっちゃうかもですが、この、半ロミジュリ的なラストが私的には気に食わない。
ただただ次々に起こる問題を何度も死にそうになりながら、かつ大事な人を亡くしながらも乗り越えて、でかい黒幕をやっと片づけてハッピーエンド、ってところで、
フツウのドラマとしては終わりたくなくて一ひねりして終わらせたかったっていう、制作側の意図は分かりますが、確かにこっちの方が心には残るかも知れないけど
やっぱりちょっとショックでした・・・。
そしてまた、妄想なのか幻なのか回想なのかっていうシーンを織り交ぜて、視聴者の判断に任せます、みたいなね。もやもや感。
うぁー、とりあえず、新し目なドラマだったので、なんとかネタバレしないように感想書きましたが、みんなに早く見てもらいたいです。
細かい感想としては、よく、中国ドラマで墓の前で「一献捧げます」って言って、盃の酒を撒くシーンがあるんだけど、家というか、建物の中で床にもやるの!?って
ちょっとびっくりしました。日本では考えられない。(元が畳文化だからなのかな?中国は土足だから例え板の床でも外と同じ扱いなのか?)
それから、「萌医甜妻」で発明してた御泥坊、このドラマでも全く同じパッケージで出て来てびっくり。別のドラマでも出て来て驚いたけど、(それが何だったかは忘れた)
気になって調べたら、中国の化粧品会社が現在発売している泥パックかなんかの商品名だった。きっとこの会社がスポンサーってことなんでしょう。なーんだ。
後は、彭城王に関しては、「そこまで深い傷だっけ?」とか「まだ治ってないの?」ってくらいめっちゃ血を流すのに、他の人に至っては、首が切れてもあんまり血が
出てないとか、ちょっと演出の力の入れ具合にバラツキがあるような気がしました。
「王女未央」のスタッフが再集結、っていうキャッチコピーだけど、どっちかっていうと「白華の姫」が近いんじゃ?って思ってたら、「白華の姫」は、脚本・監督が
「王女未央」と一緒。あれ?じゃー、「驪妃」と「白華の姫」はつながりがない・・・?
沈楓、序盤は影が薄く見分けがつかない感じだったけど、中盤以降成長してちょっとかっこよく見えてきます。「麗 ~花萌ゆる8人の皇子たち~」のナム・ジュヒョク
みたいな感じで。(まー、あのドラマも一回見ただけだとナム・ジュヒョクとジスの区別がつかなかったけど・・・。)
そして、序盤、意味ありげに登場してた婉。後半になってたくさん出てきます。このねー、私、何も知りませんでした、って感じの子ね。最愛の頼れる兄を亡くして、
そんな時に手を差し伸べてくれた人に、やれって言われたから、それが悪いことだとも分からず、結果も何も考えずにやっちゃうって、一番腹が立つタイプの人間でした。
しかし、竟陵王と従妹なはずなのに、お互いに知らないとか、孫太妃すら知らないとかある?それだけ貴族の女子は表に出さずに育てられてたってことかしら。
『驪妃-The Song of Glory-』感想 ・・・① へ