大きなかぶ農園の日々

じじとばばのゆるい暮らし

イチネンセイ

2021年04月05日 09時11分43秒 | 日記

春の強風が、向かいの畑の北側に残っていた雪の塊を消し、 
家の前のぐちゃぐちゃの地面をあっという間に乾かした。 
楡の木が秋に落とした枯れ葉の布団の中から緑の芽が。。。 
アサツキ、チューリップ、、クロッカスは白い花を咲かせた。 
「たまには外で遊びなさい」と促しても拒絶していた猫が 
開け放した玄関から、犬たちの縄張りの中恐る恐る自分の意志で飛び出した。 
窓辺に置いた葉牡丹は黄色の花をワサワサ咲かせ種になる気満々だ。 
春だ。春の力だ。 
 
「母さんに買わせてあげなくて悪かったけど、、こっちで用意したからね」「・・???・・・」 
娘が正月明けだったか申し訳なさそうに電話してきた。何のことかと思えば孫のランドセルだった。 
(ええー今年一年生なのか!!) 去年から話の中では何度も「イチネンセイ」って耳が聞いていたはずなのに、、、、 
世の中的には孫のランドセルはジジババが買ってやる物ということになっているんだっけ??? 
「バアチャン見て見て!」電話の画面にランドセルを背負った孫の嬉しそうな顔。「お!カッコイイね!」 
ランドセルの出費を免れて腹はニマニマしていたが、突然SOSがきて、先週末岐阜に行く。桜が満開! 
おもちゃでグチャグチャだった部屋を正式に自分の部屋として使っていくことになった孫の顔つきは変化している。 
娘と孫が自力で組み立てたという勉強机とベットがひとつになったコーナーが出現しおもちゃは片付けられていた。 
洗濯機を3回廻して、合間に台所の換気扇のドロドロを洗ってガスレンジ回りを磨いていたら夜になる。 
居間で使っている藤の椅子がボロボロになっている。数年前に座る部分を修理したがいよいよ底が抜けてきた。 
翌日「もう捨てたら」と娘に言うと、婿さんが今は亡き両親の家から持ってきた椅子で捨てられないのだという。 
(そうなのか。。。)それなら、とやる気になって布の紐を座る部分の縦にぎっしりピンピンに張ってから横糸で織る 
ように張っていく。ほぼ半日がかりで椅子は一応よみがえる。やっつけ仕事的な出来映えでやや残念感あり。 
だが「母さんすごい!」「バアチャン、あたまいい!」と歓喜され、ここに来るとお役立ち感はMAXになり、 
眠っている潜在能力が鳴り物入りで湧き上がってくるから、SOSが発信されると断れずにうっかり来てしまう。 
「台所が見違えるようになりました。洗面所もなんか違いますね」婿さんの実感こもったいつもの一言で〆。 
食べさせたくて背中にしょってきた長沼産のほうれん草5束を、鍋にして、サラダにして、パスタにして2日で食べきった。 
祝いの金品など何も持っては来ないババに「バアチャンへ」と封筒を渡された。孫とババが並んでいる似顔絵だった。 
仮面ライダーの絵が付いたお菓子と、ドラえもん好きのババに鉄のどらえもんの置物もくれた。どっちがイチネンセイ?

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