大きなかぶ農園の日々

じじとばばのゆるい暮らし

繋がる糸②広美さん

2021年09月06日 09時41分15秒 | 日記

朝晩は寒い。あの暑さは一体何だったのだ・・・・・・ 
稲が黄金の色になって頭を下げてきた。もうすぐ稲刈り。 
春が来て田植えが終わったと思ったらもう稲刈りの時期になる。 
早い!ビュンビュン流れていく・・・・・・ 


ひろ子さんとの25年ぶりの再会に浸りながら家に戻ると、1枚の絵葉書が届いていた。
1週間前に送った米の代金と振込先を知らせて欲しいという帯広の広美さんからのはがきだった。
家の電話に何度かけても繋がらないので葉書を出します。ということだった。
広美さんは訓子府伊藤農場の娘さん。
8月のはじめに久しぶりに訓子府の伊藤さんを訪ねた時、手土産に持っていった玄米麺を

父の秀幸さんから昨年経営を引継いだ息子の哲義さんがじっと見ている。
伊藤農場のじゃがいもデンプンと大きなかぶの玄米だけで出来ている玄米麺。
「この麺を帯広の妹に送って下さい。子どもがアトピーなんです」と頼まれる。
長沼に戻って早速発送すると、数日後広美さんから米も食べてみたいと注文をもらって送ったのだ。
伝票の控えは確かにある。。(あれー?おかしいな。。。)
伝票を封筒に入れて米袋にガムテープで貼り付けたと記憶しているのだが、、、剥がれたのか?まさかね、、、
まあいいや、それ以上は考えず広美さんに金額と振込先をメールする。
ふと、葉書に目をやると見覚えのある絵が。。。。
北海道風景画館・奥田修一2008年『虹』。(え?・・・・)心臓がどくんと鳴る。
春に奥田さんを訪ねたときに本物はとても高価で手が出ないが、家に飾るならどの絵だろうか、、
ぼんやり一枚一枚をみていて、(あ、これ、、)と感じたのがこの『虹』だった。
思わず広美さんに電話をかける。初めて聞く広美さんの声はふんわりと風のように軽くて色は薄桃色だった。
「この虹の絵はがきはどんな人に届けられるのかな?と思っていたのです、、、」薄桃色の声が受話器に響いた。
私が好きな奥田さんを広美さんも大好きだと言った。会ったこともない広美さんを無条件に(大好き)と思った。
家で野菜を育てているが中々難しいという話になり、思わず「ひろ子さんに会ってみて、今日25年ぶりに会ったの」
と紹介すると早速翌日にトムラウシの山の中の「裕蜂ユーホーの里」に二人の子どもを連れて行ってきました、と
メールがきた。「いつかお会いできる日を楽しみにしています」とメールの返事を書いた。いつ会えるのかな。。。
米の伝票が謎の失踪しなければこの流れにはならなかった。
然別に行かず家にいて電話連絡がついていたなら、、やはりこうはならなかった。

写真はサトシ