日曜日は家の向かいの小さな田んぼの稲刈りだった。
爽やかな秋風の吹き渡る快晴の中、顔なじみの5-6家族が朝から集まってきた。
子どもたちが稲を刈る。大きな子も小さな子も鎌を持つと堂々とした農民だ。
子等が刈った稲を、母さん達が倉庫に保管してあった去年の藁を濡らして叩いて、それで束ねていく。
父さん達がハザ木を組んで、そこに稲を掛けていく。昔昔の村の風景が再現されていく。
昼前には終わって、田んぼの周りで皆各々に弁当タイム。
午後は恒例ハウスの水やり。軽トラの荷台に積んであるポリタンクに母屋の横の川からポンプで汲み上げて運ぶ。
4-5人が軽トラチームとなり慣れないマニュアル車の運転を、危なっかしくも皆で協力し合い畑と水くみ場を往復する。
世界の先進にっぽん国に在って、ここはまさかの未開の地。軽トラの荷台に重なり合ってキャーキャーと笑い声響かせる。
一人で黙々とやれば限りなく修行僧の境地を体験できるが、皆でやれば全員アッパラパー族。
いつもいつも人の笑い声(肥)を聴きながら育った幸福な米や野菜が、人の身体を一層健やかに整えてくれる。
写真は畑隊の名カメラマンのみなさん