土曜日の朝9時、久しぶりに大久保さん(79)が来た。
「栗持ってきた」と山栗の実を何キロもくれた。
朝、バラバラと寝ている部屋の窓の外から音がして目が覚め、窓を開けたら裏山の栗の木が実を落としている。
放っておいたら鹿が来て窓の下に居座るようになってしまい、鹿が来る前に、毎朝栗拾いしているという。
「いっぱい拾ったから江別の妹に届けに行く」
と言い、久しぶりだからお茶飲みながらお互いの近況報告。
夫の腫れた足がヨモギのオイルと葉っぱで元通りになった話をしたら、
「俺の妹小さいとき家の中で転んでホッペタがストーブにくっついて、、、
泣き声聞いたひいじいちゃんが隣の部屋から飛んできて、「タオル水に濡らせー!」
お袋が濡れタオルを妹のホッペタに当てて、、、じいちゃんは外から笹の葉っぱ刈ってきて、
ストーブで燃やした笹の粉をホッペタに油塗ってから何度も何度も塗ってたのを覚えてる、、、、
妹のホッペタに火傷の跡は全く無い」
おおおおお!!! 笹が!!!!
「もう行かなくちゃな、、、、昼までには江別に行かないとな、、、、」と言いながら
お互い夢中であーだこーだどーだと喋って11時半になった。顎の筋肉も丁度限界だった。
穂別の山の中で熊やら鹿やらと対等に暮らす大久保さんはいつも刺激的だ。。。。
※気づいた事あり
大久保さんは、農業のことはもちろん本当にいろいろなことに精通しているので ひとつ質問すれば
いくらでも自分の体験から来る貴重な話をしてくれる。
10年前ならその本題に入るまでの大方の時間は日々諸々の(ぼやき)だった。
農薬と化学肥料を使わなければ良い作物は作れるわけが無いと思っている周囲との関わりから来るストレス。
狭い地域の中で考えを共有する人がいない寂しさや憤りを面白可笑しく長々とぼやく。
しかし、最近ぼやかない。
聴きたいことを聴く前に(まずはぼやきを聴き切るぞ!)と思っていたら拍子抜け。
農業者年金を受給する年齢となり、田畑を売り、日々関わる人の層の変化でストレス軽減か。。。。
表情は一層柔和で楽しそうだ。そんなひとを目指して今日を生きるぞ。
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