金曜日、札幌に行った夫が小さなサンタクロースが付いたショートケーキを買ってきた。
「お、かわいい」と食べたら思いがけず旨かった。
ふと、クリスマスの思い出を思い出してみよう・・・と思った。
60年前・・・6歳・・・まだクリスマスケーキって、見たことも聞いたこともなし。。。
が、新潟の雪深い小さな集落で、東京に就職した母の従妹のお姉さん、帰省の土産はトナカイが雪原を駆ける絵葉書。
星空の下を鈴の音鳴らして列を組み、雪は凹凸のあるキラキラの粒だった。
折りたたまれた絵葉書から放たれている匂いまで思い出した。トーキョーという未知なる匂い。
あれは、、、あれが、、『クリスマスカード』っていうものだったのだ。。
他にも貰った沢山の土産は覚えておらず、、、
お姉さんは後にお嫁に行って、日本中を泣かせた「おしん」の小林綾子を産んで育てたゆきこさん。
美人で知的で、あこがれの人だった。
55年前、、11歳、、、こたつの中で雪印のアイスクリームケーキを食べた。
♪雪ーじるし・あいすくりいーむっ♪ とテレビが歌い続けていたっけな。。
厳しくて、子供を傍に寄せ付けない母親がよくぞ買ったな。。母が食べたかった?
母37才。食べてみたいよね。 ふふ、今抱きしめてやりたい年下の母。大好きだよ。
寒い時期50代で逝ったケンばあちゃん、突然アイスクリームが食べたいって、、
村にアイス屋は無い、が、だれかがどこかで調達してきて念願成就で旅立った。
ケンばあちゃん、いつも和服ですごい美人で、、なのに怖くてずっと大嫌いだった、、
なんであんなに怖い顔、いつもいつもしていたんだろ・・・あ、今気づいた。。
じいちゃんが優しすぎた。だれにでも。
舌切り雀のおとぎ話は日常のあちらこちらに散らばっている。
ごめんね、ケンばあちゃん。今ならギュッと抱きしめたい。大好きだよ!
それからづづーっと時は過ぎ、20代子育て時期のクリスマスケーキの記憶が無い。
どれだけ思い出そうとしても出てこない。
もしかして「甘い物ダメ」とか言って泣きわめく息子と娘に悲しい思いをさせていたのだろうか。。
怖くて聞けない、、ブルブルブル
必死に子育て奮闘中の若くて未熟な自分も愛おしくて抱きしめたい。よく頑張ったね。大好きだよ。
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