退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#405: ファーガソン、ブラックフライデー、そしてライフゴーズオン

2014-11-28 23:12:24 | アメリカ便り
8月9日に、ここセントルイスで起きた白人警官による黒人少年の射殺事件以来、白人と黒人の間で確執が続いていますが、それが先日決定されたこの白人警官の不起訴確定によりさらに拍車かかりました。
確定発表当日、無関係の12店舗が焼打ちに遭い、その他多数の店で略奪が起きました。

メディアでは、この白人警官が一方的に悪いように言われていますが、先日のこの警官のインタービューを見ると正当防衛のように思われます。
と言っても、死人に口なしで、マイケルの言い分を聞くことができない以上この警官の言い分を100%信じるということもフェアーではないでしょう。
強盗に入られたコンビニの店主が警察に通報したことから事件が始まりましたが、実際にマイケルが店主を殴っている姿がビデオに映っています。
マイケルは18歳300パウンドとのこと。
警官は中肉中背。
18歳と言っても300パウンドの男が、ポリスカーの窓越しに何度も殴りかかってきたら、警官が生命の危険を感じても不思議ではないと思います。
事実、顔を何度も殴られながら、あと一発急所でも殴られたら、死んでしまうと思ったそうです。
そして殴られながら、テイザー(電気ショック)やメイズ(目つぶし)を探したけど、見つからなかったため拳銃を使ったそうです。

メディアでは、マイケルのことを‟少年”と発表していますが、16歳の子供がその犯罪の残虐性から、大人としてトライアルにかけられることがある国、アメリカでは18歳は大人です。
おまけに、店主を襲った時のビデオを見ると、マイケルは少年とよばれるにはほど遠い感じがします。
今回の事件は、マイケルが少年と言うことで必要以上に問題化されていますが、以上のことで少年と言うことを忘れて、黒人として取り扱うほうがよいと思います。

しかし、私が一番疑問に思うのは12発も発砲(そのうち6発が命中したそうです)する必要があったかどうかです。
過剰防衛の可能性があるますが、そのことが問題になっているということは耳にしません。
4時間以上もマイケルの死体を路上に放置したとか言ってますが、これはしょうがないでしょう。
白人黒人問題を普段から抱えている警察、どう対処したら良いかわからなかったのだと思います。
この警官、今後は姿を隠して生活をしなければならないそうです。
よく考えると、アメリカって、いまだにワイルドウエスト的な社会なのですね。

黒人が大統領になった今も、黒人に対する人種差別は根強いです。
昨今のアメリカ、いろいろな人種、特にスパニッシュ系の人が多い中、黒人に対する差別と言うのは、その他の人種に対する差別とはまるっきり違う性質のように思われます。
これを話していたら長くなるのでやめときます。

昨日はサンクスギヴィング。
1年で一番大きなホリデイです。
そして今日は、ブラックフライデイ(サンクスギヴィングデイの次の日のこと)。
つまり、大売出しの日。
たくさんの人が、この大売出しを目指して、店が開く前から店の前で列をなしています。
私も今日は娘と店に向かいましたが、ところどころ、黒人暴動を考慮して警官が出ていたり店を閉めていました。

先ほどのニュースで中国政府がこれから仏教を広めることを発表したと言ってました。
文化革命以来あらゆる宗教を禁じていた国ですよね。
その理由と言うのが実に中国らしい。
環境汚染を減少させるためだそうです。
信仰心がどうして環境汚染減少につながるかわかりませんが、宗教を敬る心が環境を敬る行動となることを期待してとのことだと思います。
私が思うに、宗教より素養を磨け!です。
素養がない人間を宗教で飾り立てても、サンゴ密漁のようなことはやまないでしょう。
ところで、サンゴ密漁漁船が見えなくなったと聞きましたが、これは日本政府が取り締まり、罰則をきつくしたおかげでしょう。
と言うことで、素養が育たない中国では、きつい罰則のほうが有効なのでは。

そういえば、女子会パート2がまだでした。
明日にしますね。

ではまた。

ハブグレジュンタのマミー