退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#396:女性管理職

2014-11-03 20:54:35 | アメリカ便り
女性管理職(課長職以上)の占める割合が6.6%(11.1%と報告しているのもあります)程度とのこと。
この数値が低いのは事実だと思いますが、この数値をそのまま受け入れるのはあまりにも単純すぎると思います。

ですので、ここで、統計的数値に対する私感を述べたいと思います。

私は科学的実験で得られた数値と言うものは信頼(捏造じゃない限り)していますが、こういった社会学的統計数値というものは、“多いんじゃない~、少ないんじゃない~”と言った比較に使う程度にとどまっています。

と言うのは大多数の社会学的統計的数値は、ほとんどが2次元(平面)だからです。
しかし、実際にはその平面的数値の裏には何重もの2次元的数値、そしてそれによって作られる立体的数値と言うのが隠れているのです。

たとえば先日、我が家から車で40分程度のところにあるファーガソンであった、白人警官による黒人少年の射殺事件とその後に続いた黒人暴動とデモ。
この事件では、住民の約70%が黒人といった町に、黒人警官が全警官53人中3人しかいなかったといわれ問題となりました。
しかし、単純に6%弱しか黒人警官がいないと結論づけることはできないと思います。
その裏には次のような他の2次元的数値が隠れているからです。
1.黒人のアメリカ人口に対する割合―――約13%
2.警官になるには、学歴的に2年制か4年制の大学卒業が必要条件だそうです。
  大学進学率というのは白人黒人ほぼ変わらず70%弱となっていますが、卒業率では両者かなり  違っています。
  黒人の2年制4年制大学の卒業率―――約40% (白人は約63% )
3.黒人の犯罪率―――50%の黒人(40%の白人)は23歳になるまでに何らかの理由で(交通違反を除  いて)、警察のお世話になる。

他にも、考慮に入れるべき数値はあるでしょうが、これら3つの統計的数値だけを見てもファーガソンの黒人警官の数が必ずしも不平等であるとは思いません。
白人警官がヒスパニック系含んでいるかどうかはわかりませんが、2000年代初期までは白人町だったファーガソン、白人警官が多いのもそれほど不思議ではありません。

このように社会学的統計的数値には、平面的数値では証明できないさまざまな数値が隠れています。
だから、私達はその奥に含まれた数値も理解しなくてはいけないと思います。

さて、女性管理職の統計的数値の裏にはどのようなほかの数値が隠れているでしょうか?
たとえば、伴侶の家事の貢献度とか。。。。

ハブグレジュンタのマミー