退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#866:翻訳をしていても、、、日本人は頭がよいと感じる。

2017-06-05 23:23:20 | アメリカ便り
翻訳をしていても、日本人の頭のよさがわかる。
と言っても何を言っているかさっぱりわからないと思います。

英語には複数形、単数形、現在完了形、彼とか彼女とかやたらめった過剰な法式があります。
と言うのも英語を話すアメリカ人(他の外国語も多くはそうとおもいますが)には、日本語を話す日本人に備わっている文の前後を読んでその文を理解するという能力が備わっていないのです。
つまり以前書いたように英語と言うのは所詮、おつりを足し算で渡す国民が話す言葉なのです。
つまり単純思考しかできないのです。
だから懇切丁寧にすべてを説明する文章でなくてはいけないのです。
別にアメリカ人を馬鹿にしていないです。
ただ、白人が見たっくれで優れていると思っている日本人に日本人のすばらしさをわかってほしいから書いているのです。

私の翻訳は日本語から英語が主ですが、つくづく日本語の“最短で説明できる”、つまり読む人(日本人)が文の前後を読んでだらだら続く説明がなくても適切に分全体を理解できると言うすばらしさを感じます。
しかしながら、この日本人の“わかってもらえる的論文”は頭のよい日本人達の間ではよいでしょうが、グローバルな人種を相手にした場合、だめなのです。

そこで私のような翻訳者は大変苦労するのです。
頭の良い日本人が書いた“最短でわかってもらえる”的論文を“わかってもらえない”外人のためすべてを説明しわかってもらえるようにしなくてはいけないから。

どうしてこんな話になったかと言うと、今日、急な翻訳校正が入ったのですが、この翻訳者(日本人なのですが)その法則を知らないで、“最短でわかってもらえる”的論文をそのまま“最短ではわかってもらえない英語”に直しただけだったのです。
私は校正はしない、したくない。
だって他人が訳した英語なんて、その人特有の訳し方があるから、間違いがない限り、“それでいいんじゃな~い”と思うからです。
それに人の英語にけち(いや、校正)つけるほど私の英語は優れていないし。
さらに、校正は重労働のわりに本当に安いのです。
翻訳の5分の1ぐらいのお金しかもらえない。

とにかく今日の校正仕事でつくづく日本語、それを理解できる日本人はすばらしいと思いました。

昨日は息子の入っている楽団が演奏すると言うのでパウエルシンフォニーホールへ行ってきました。
途中から豪雨。前が見えないぐらいとなりました。





かわいい(もう良い年ですが)息子です。



ハブグレジュンタのマミー