退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#985: モンテソリー教育法

2018-02-16 21:36:28 | アメリカ便り
文芸春秋3月号を見ると“モンテソリー”について書いてありました。

ビルゲイツ、オバマ、マークザッカーバーグ、将棋の藤井氏などなど、錚錚たる人たちがこのモンテソリーの教育を受けたそうです。
このモンテソリー、イタリアで1906年ごろマリアモンテソリーという女医さんによって始められた教育方法なのですが、日本にはわずか6年後の1912年に新聞で紹介されたそうです。
西洋諸国でバーバリアンと馬鹿にされていた当時の日本が、教育面で先見の目を持っていたのです。
日本ってすごい国なんです。
実際に広まったのは60年代だそうですが。

ちなみに私の二人の子供たちもこの教育を受けたんですが、、、、
26歳と28歳、“錚錚たる”には程遠いので、モンテソリー教育を受けた子がすべて成功(成功とは何かわかりませんが)というわけにはいきませんが。

何がこの違いに関与するのだろうかと考えます。

私の子供達が行ったところはこの地域では伝統的なモンテソリー教育をすることで知られていました。
最初の子供(女の子)の妊娠が分かるや否や、早々にウエイティングリストに名前を載せてもらいました。
でも当時はこのモンテソリー、2歳からの施設しかなく、生後3ヶ月から2歳まで個人で子供を預かっていたメキシコ人の家庭に預けました。
二人目の子(男の子)は乳児用のモンテソリー施設ができたので、3ヶ月から預けました。
おまけに2歳にはちょっと満たない娘も入れてもらいました。

モンテソリーとはマリアさんが知的障害者を観察していた時に思いついた教育方針です。
簡単に言えば、“好きなことを好きな時に好きなだけやっていれば、物事に対し精通することができるようになる”とでも言いましょうか。
つまり、私風にいえば“自由が一番”。
みんな一緒にすることといえば食事とお昼寝ぐらいでしょうか。
お昼寝といったって寝たくない子は、寝ないで静かに何かをしてれば良いだけで、私の子供たちみたいに“寝ない子には無理がなくよかったです。
食事はみんなで一緒に食べます。
“いただきます”の代わりにみんなで“ボナペティ”と言っていたのが耳に残っています。
みんな椅子に座って何かをすると言うのではなく、いつも床の上に座って、一人で、または何人かのグループで何かをしてました。
保育園とか言うと“ウルサーイ”と言うのが普通なのですが、モンテソリーは“みんなドラッグでも飲まされているの?”と感じるぐらい静かでした。

私の子供、両親が働いていたので、自由には程遠い生活を強いられていたと思います。
おまけに母親(私のこと)の考えで、5歳から鈴木チェロ、3歳から公文数学とサッカーをはじめさせられました。
おかげで私は年間3万キロの走行距離を15年近くやりました。
チェロは大学に入ってから、ようやく、“続けていてよかった”といわれました。
息子は今でもサッカーをやりたいのですが、ひざの手術を2回やったので今は高校生のコーチをするぐらいです。
私がどうしてチェロを選んだと思います?
もちろん音がすきなのが一番なのですが、競争率が低いと言う理由で選んだのです。
もし音楽に進むことになったら、バイオリン、ピアノなんかよりはオーケストラに入る競争率が低いだろう、と言う親心からです。

続きは次回です。

ハブグレジュンタのマミー