退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#1448:ブルーベリーの時期になると思い出す。

2020-07-26 22:15:44 | アメリカ便り

ブルーベリーシーズンです。

毎週のようにブルーベリーパイを作っています。

ブルーベリーシーズンになると絶対思い出すことがあります。

子供たちが2歳と4才くらいの時、家族でミシガンに遊びに行ったのです。

ミシガンはブルーベリーの産地でもあり、そこで初めてのブルーベリー狩りに行きました。

小さめのバケツ一杯に採っていくらってな感じでした。

それほど安くなかったですね、お店で買うのと同じくらいの値段でした。

子供たちは採ることより食べることに夢中でした。

そんな時、汚れた姿の女の子と男の子(7,8歳ぐらい)がひょっこり垣根の向こうから顔を出してきました。

手にはバケツをもっていたので、❝あ~、この子たちもブルーベリー狩りに来たんだ、でもそれにしては汚れた格好だな~❞、ぐらいにしか思っていなかったんですが、よく見たら靴も履いていないし、風呂に何日も入っていないような汚れ具合。

でもかわいい白人の子供。

よくよく見たら一生懸命ブルーベリーを採っているではないか、そしてそのいっぱいになったバケツを小屋の中に運んでいる。

この子たちは生活のためにブルーベリーを採っているんです。

バケツ一杯採っていくらもらえるのかわかりませんが。

私はその子供たちと自分の小さい時のことが重なって見えました。

私も5歳ぐらいの時ひと夏、サッポロビールのホップ積みを3つ上の兄と母でやったことがあるんです。

ホップは上に向かってツタ状に育つのですが、その一本一本はずされていくツタからホップを摘み取るのです。

かごに一杯で20円30円くらいじゃなかったでしょうか。

たくさんの大人や子供に混じって、5才と8才の私たちは目立ってました。

以前ほどチャイルドレイバー(未成年者労働)って叫ばれなくなりましたが、私は子供が働くことに反対はしません。

むしろ子供たちも少しは労働経験を持った方が良いと思います。

欲しいものは天から降ってこないと言うことを教えるためにも。

最も中国や南アメリカ、インド、アフリカ等の諸国での大人にでも辛い労働はだめだし、教育も受けられないような劣悪な環境での労働は反対です。

でも子供が家計を支えるために労働につくことは反対しません、と言うかそういった家族、子供には働くと言う選択しかないのです。

一時、アメリカの人権団体が南アメリカかどこか忘れましたが、そこで行われている劣悪な労働環境で働かされている子供たちを助けるため、と言うことで工場にストップをかけました。

でも、そのあとがなかった。

つまり、子供たちにとって劣悪でも何でも働く場所があり、安くても金を稼ぐことができていたのがある日突然できなくなった。

劣悪さを改善し賃金を引き上げ、子供たちが働ける時間の制限をし学校に行かせる方向に向かせるならわかるけど、単に工場にストップをかけ、製品の不買運動をするだけ。

これがアメリカ人権団体の善意なのか、と私は思いました。

生活費が稼げなくなった子供たちはその後どうなったわかりませんが、ヒューマントラフィッキングとかになっていったかもしれません。

中絶反対運動にしてもこういった人権保護運動にしてもほとんどの場合が’中途半端なんです。

中途半端で終わると言うことは、運動を起こさなかったことよりマイナスとなるだけと思います。

 

週一で夕食に来てくれる息子と婚約者+犬2匹、満足して帰っていきました。

婚約者は子供相手の職場ですが、40人中7人が解雇されたそうです。

婚約者は、❝自分は多分大丈夫だろう❞と言ってました。

息子は大きな研究所に勤めているので今のところは大丈夫なようです。

アメリカもこの先倒産が増えるでしょうね。

家の前で頭をひかれて死んでいたコッパ―ヘッドと言う毒蛇です。

これも散歩の途中で見かけたすっぽん(主人が言うには)。大きかったです。

鳥の餌を狙う害リス

ハブグレジュンタのマミー