退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#29: 魔の夏休みが始まった。

2013-05-29 21:08:01 | アメリカ便り
今日、子供達が通っていた高校の前を通ると、いつもは、所狭しと止まっている餓鬼どもの運転する車が一つも止まっていなかった。

あ~夏休みが始まったんだ。3ヶ月の休みが。

去年の8月の終わりから、こつこつと育てはぐくんで来た“知識”が、この3ヶ月で元の黙阿弥とかすのである。

この時期、小学校、中学校に通う子供を持つ共稼ぎの夫婦(ある程度子供の教育に感心のある親)は大変な思いをする。
と言うのは、学校がない3ヶ月間の子供の預け場所を探さなくてはいけないからである。

高校生はもう親の言うことは聞かないから、親が苦労して預け場所を探したとしても絶対に行かない。
だから子供が交通事故を起こさないことだけを祈るしかない。

学校の地区によっては、サマーキャンプとかを準備してくれる所もあるけど、私の住んでいるところにはなかった。
あったとしても “お昼から2時間” とかで、親が“足”を用意しなくてはいけないので共稼ぎ夫婦には無意味。

このサマーキャンプも、
金持ち用の豪勢な “アフリカ2週間冷房完備キャンプ”、“コスタリカでジャングル体験”、 
頭脳中心用の“ロボット製作” “コンピュータープログラム”、 
モーティベーションがなく“何をしたい”と言う希望がない子供を持った親は(私です)、“サーカスキャンプ”、“アートキャンプ”。

と星の数ほどいろいろあります。値段も2週間で150ドルぐらいから上は計り知れません。

そしてサマーキャンプ説明会みたいなものが毎年1月下旬にあり、いろいろなキャプの説明書を山のようにもらってくるのです。
皆が行きたいようなキャンプ(動物園とか科学館)は、レジスターの日、朝早くから並ばなければなりません。

大抵のキャンプは、2週間ごとなので、3ヶ月を埋めるのに親は(と言うか母親ですが)大変な苦労を強いられるのです。

おまけのその送り迎えもアレンジしなくてはいけないし。

本当に、夏休みは嫌いです。良かったことは、朝のクソ忙しい出勤時間に、小刻みに止まって子供をピックアップするスクールバスの後ろにつく心配がなくなったということぐらいです。

もうやりたくないです。

先程のニュースで、女性が、家庭を支えている家(女性だけが働いているまたは、女性の収入が男性の収入をはるかに上まっている)は、アメリカ全体の40%にもなるといっていました。そして両方の親が働いている家庭は60%だそうです。

働く親に“優しい夏休み”って言うのできないのかしら。

今日の写真はモーニングダヴです。モーニングと言ってもおはようのモーニングではなく、悲観のほうです。泣き声が悲観的だからです。きっと。



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