ASD:自閉性スペクトラム障害の人が増えていますが、これらの人の中で最も対応が難しいのが彼らの「過敏」と「拘り」の強さです。一応これらの人に対する職場での指導マニュアルは作っているのですが、今患者さん用の自己対処マニュアルを考案中です。下記は職場での対応マニュアルの3番4番ですが、一番大切なところです。
ASDの人はアンテナがとても敏感と言う所でしょうか。過敏を取るには神経を散らすしかありません。
空間的な思考をすれば思考が限局することが少なくなります。
今のところ患者さんについて考えているところは下記です。
1.テレビやラジオをつけたり、イヤホンで音楽などを聞いて感覚が集中するのを防ぐ
2.運動をして身体感覚の方を強める
3.0か100の考え方は止める。10割思考でどの程度の事象かを考える(それは3割賛成です、2割中立で5割反対です、等々)
4.嫌な刺激を受けるか感じたら、無視するか黙秘する(知りません、分かりませんとか答えられません等々の返事で対応が望ましい)
5.真の自分の感覚を覚醒させる(痛みや感情の限界を知る、徹底的にとかとことんということには注意)
6.矢は遠くを射るが弱い、槍は近くを刺すが強い(遠くを防衛するより近くを防衛したほうが効果的である)
7.近視眼的思考(遠くばかり見ていると近くが見えない)
8.決断の勇気、失敗する勇気を持つ(世の中やってみないと分からない、プライドは捨てる)
9.情報を入れすぎない(人生はバーチャルな世界ではない)
10.何事もスピードを早くしない、間を入れる
今日は患者さんと話して大きな気付きが有りました。それは次回11番目として説明します。