東京には行きたいと思いながら、私は厳しい研修でその余裕はありませんでした。
研修中の休みを利用してGLA青年部の研修会に2泊3日で参加したことが有ります。
米子市から東京に行くには伯備線というローカル線で岡山まで行き新幹線に乗り換えなければなりません。
私は研修会の数日前から咳が出るようになっていました。
風邪などあまり引かないのに夜中にも「コンコン、コンコン」と妙なひどい咳が続くのです。
研修会では相部屋で何人かずつ泊まるので「このままでは同部屋の人に迷惑がかかるな」と思い、
研修はあきらめて岡山から北九州の郷里に帰るか、それとも思い切って参加するか悩みました。
しかし、休みもめったに取れないし求道心も強かったため、思い切って東に進路を切りました。
何とか無事現地につき高橋信次先生の講話を聴くことができましたが、
新興宗教で憑依された参加者から動物霊を諭し除霊するのは迫力がありました。
また演技とは言えない過去世の霊言が次々と出てきてまるで2000年来の同窓会みたいな状況は異様な迫力がありました。
少なくともこの世の世界がすべてではなく、高次元の世界があり、この世の地位や名誉はとても魂を狂わす危険なものであると理解しました。
9時くらいに講演会は終わるのですが、そのあと部屋に帰り寝る準備をするとやはり心配していた咳が出始めました。
相部屋の私より数年くらい年上の青年が「それ風邪じゃありませんよ」と言って私の胸に右手を当てました。
しばらく集中してやがて左手を上にあげ掌に「ふっ!」と息をかける感じで終わりました。
「これは風邪なんかじゃありませんよ、来る前に行くかどうか悩まれましたね」
「それは信次先生の話を聞かせないために、悪霊が憑依したんですよ」
確かに信次先生の本を買っても本が読めない人がいたり、講演会場で睡魔に憑依され講演が聞けない人もいるとは聞いていたが、
自分も邪霊に憑依される程度の精神状態かと思いひどく落ち込みました。
当時私も医者ですし、地方大学の医学部とはいえ東大理Ⅱくらいの偏差値はありました。
でもその名誉やうぬぼれが霊魂のレベルを落とすという、いわば精神のカルチャーショックを強く受けました。
偉く落ち込んでいる私に気遣って「私も信次先生に会う前は精神がおかしくなって精神科を転々としました。
そのおかげでやっと信次先生に会うことが出来、心に平和を持つことが出来たのです」と言って私を励ましてくれました。
後から聞いたのですが彼は自分のギターを動かずにに手元に寄せることが出来るそうです。
とにかくそういった人が多く集まった研修会で、その後も彼とは長く手紙で意見交換しました。
東北まで遊びにこともありますが、皮肉にも恐らくBCGワクチンのB型肝炎からの肝硬変で、早世してしまいました。
彼が生きていたら私も早く悟れたかもしれません。
そのように、研修会や講演会でもただ物でない人が多く集まってきていました。
東京かどこかの信次先生の講演会で霊道現象が始まると、会場が異常な雰囲気になり隣の席の男性が突然立ち上がり、
異言をを喋りだしたのには驚きました。そんなのが会場のあちらこちらにありました。
「静かにしなさい!」の信次先生の一喝で会場は静まり返りました。
一時は50万人になったの会員!一体その後どうなったのでしょうか。
いまだに静まり返っています。
つづく・・・・