私は学生時代、そう今から50年前に病理学教室でマウスに寄生虫の豚回虫を埋め込んで、マウスの免疫反応を顕微鏡で見ていました。
そうするとガンの組織と同じような免疫反応が起こっていました。ガンも異物で体の免疫細胞が攻撃している姿を見て「ガンは免疫がこれからテーマになる」と悟りました。
それから50年「ガンの免疫療法」は今や流行になっています。樹状細胞を増殖させたり、NK細胞を増殖させたり、それに自分のがん組織を使ったり、あるいは他の抗原を使ったりと色々あります。
私も10年前くらいに近年の免疫療法の講演を聞きましたが、いい所ばかりの例でボーとして聞いていると、
ものすごく進歩した方法だと思い、2人ほどがん患者さんに紹介しましたが、何の効果もありませんでした。
実際に当時は有効率が2~3%という話もありましたので当然だったかと思います。
それ以来、患者に勧めることはありませんが、患者さん自身が洗脳されて行うことが多くあります。
下記の図はコロナウイルスの免疫の図ですが、がん細胞も同じ攻撃を受けていると考えて差し支えありません。
詳しくは説明しませんが、免疫には自然免疫と獲得免疫があり、それぞれが複雑に連携しています。
部分を治す免疫療法より、全体を治すガンの自然療法の方が良いに決まっています。
ガンの免疫治療は実験室で決まるようなものではありません。
ガンの免疫療法を受けられるのも患者さん自由意志ですが、値段が4000分の一の私の本もぜひ読まれて下さい。
父親が47歳でスキルス進行胃がんで亡くなってから65年間の知識が集積した自然療法を中心とした大辞典です。
「溺れる者藁をもつかむ」助かりたい一心で人は愚かなことをするという意味ですが、
多かれ少なかれガン患者さんにはそんなところが有ります。
しかし、藁もたくさん集まれば効果もあるでしょう。中には小枝もあるかもしれません。
要はその藁や小枝がどんなものかを客観的に知る人がいないのです。
つづく。。。