統合医療日記

ここでの統合医療とは単に西洋医学と東洋医学の統合ではなく、病気を肉体と精神と社会及び自然環境の4視点から見ていきます。

皆様、あと一息の増刷にご協力お願い致します(今日感テレビにも生出演)。

2014-09-21 12:10:45 | 時事ニュース

朝日新聞朝刊に私の書いたアンガ―コントロールの本「怒らないクスリ(小学館新書)」の書評が載りました。


以前には西日本新聞にも書評が取り上げられました。

厳しい出版業界今出版業界は冬と言うより厳冬期です。総売り上げが2兆7円億円あったのが、今やなんと1兆7千億円です。書店も厳しいのは言うまでもありません。書店に行って感じのいい店員も以前は文学少女だったかもしれませんが、この厳しさに彼女らの将来はどうなるのだろうと余計な心配までしてしまします。
 今回の「怒らないクスリ」は怒りが渦巻く現代社会のまさに救世書なのですが、今一つ読者には伝わりません。一流の出版業界では、他の雑誌で稼いで赤字でも人のためになるような良い本を出すと言っているようですが、両方売れた方が良いに決まっています。今回も一年前小学館の担当者が九州まで来てくれて執筆となったのですが、精神医療界でも話題のアンガ―コントロールに目をつけるとは大したものです。よく勉強されて努力していると思います。
 そういった分けで、昨年皆の期待を込めて出版されました。心療内科の後輩も今までになく分かりやすく読みやすい本と高い評価を受けていますが、一般の人にはまだまだ難しいのか購読者が広がりません。まだ今回の本は、出版社にとっては黒字になっていないので何とか黒にしたいと思っています。インディーズ出版なら自己満足の出版ですので、売れなくても仕方がないと思っていますが、商業出版では校閲でも4、5人関わっているので著者としても責任を感じるところです。


初めての生出演朝日の記事が出て、朝ゆっくりしているとRKB毎日放送の「今日感テレビ」と言う番組のディレクターから電話がかかり、本日の感動テーマとして怒りのコントロールをやりたいので是非午後の番組に出演して下さいという電話がありました。今まで収録や取材はありますが生テレビは修正ができませんので、出たくなかったのですが本の宣伝になるし、担当者から「熊井先生テレビ出演には積極的にお願いします!」言われていましたので、幸い休日だったので思い切って承諾しました。午前中のうちにメールに資料を添付してディレクターに送り、午後12時半から打ち合わせをしました。時間が決まっているのでアドリブなしで道をそれないように注意を受けました。これは保証できないな~~と思いつつ、自分も行きたいという家内をサポーターにしてスタジオに入りました。


スタジオで待っている間の方が緊張しました。


活気があふれ明るいスタジオ化粧中のアナウンサーやキャスターと挨拶を交わした後、1時55分に始まり横で待機していました。その間15分間ニュースが入るのですがその時が一番緊張し、何回も水を飲みました。しかし、後輩からメールが入り「話が長くならない事、素人に分かりやすく簡潔に、笑顔で自信たっぷりに話されれば大成功間違いないでしょう!!」と励まされ、若いきれいな女性のADがマイクをつけてくれる時に服装等をチェックした後「先生!バッチリですよ!!」と言い両方の親指立てニッコリ笑ってくれたので、テンション急上昇で急にやる気が出てきました。のせるのが巧い!!

大成功いよいよ席についた後、後輩の指導のように背筋を伸ばし、少し口角を上げてニッコリとしました。カメラ目線で(4台もあるのでどれに当てればよいか分かりませんでしたが)、自信たっぷりの格好をしました。しかし案外講演をするよりも余裕がありました。というのはリードはキャスター達がするので、私はそれに合わせて話をするのでむしろ余裕が出てきました。打ち合わせ以外のアドリブも出てきて、パワハラ上司が机をたたく演技も私がしたりして、隣のキャスターが大きな音にビックリしていました。結局、1分オーバーの6分間で終わりました。しかし、短いようですが話の内容は多く長く感じるはずです。終わった後で隣のキャスターに「先生初めてとは思えませんよね!」と言われました。









話の内容は「上司の教育的指導かパワハラなのか」ということと夫が退職して家にごゴロゴロするようになって、奥さんの自由が阻害され奥さんの怒りが抑圧され心身症になるという「主人在宅ストレス症候群」の話を中心にしました。


図書館は営業妨害どちらかと言ったら新聞よりテレビの方が反響があったと思います。残念ながら2時15分なので、見ている人が少ないのですが、クリニックにも熊井温泉までにも本の注文がありました。小学館の方に注文も行っているはずですが、アマゾンで沈んでいた売上ランキングが急上昇しました。しかしながら姪の友達で図書館に勤めている子から「図書館に沢山問い合わせが来ている」とのことでした。「700円の本だから買ってください!」と言いたいのですが、不景気になって最近本は図書館に営業妨害されています。何とかしてほしいところです。
 この本は「怒りの辞書」みたいなものです。ある大手の会社のクレイム担当の部長が、「先生の本を読んで仕事が楽しくなりました。今日はどんな顧客の怒りが来るのかと考えると、毎日が楽しい」と言うのです。私の本には赤や青の線が引いてあり付箋がびっしりで本当に辞書みたいに読んでいる感じでした。ハッキリ言ってこの本を3回読んだら4年生大学の心理学科を卒業した以上に実践力が身に着くと思います。中でも交流分析の性格分析テストであるエゴグラムとその性格別解釈が載っており貴重な書です。エゴグラムも日本での創始者杉田先生直々の原典で、臨床で使っているものより高度なものです。これを心療内科・精神科で受けようとすると、今はもっと値上がりしていますが、初診料2700円、通院精神療法3300円、エゴグラム800円かかります。またこの本ほどの指導は受けられません。図書館には行かず、是非700円で買って辞書として下さい。貴方の人生は大成功間違いない。



今、雇用者と被雇用者のトラブルを解決するところの労働局にはここ10年で相談事が急上昇しています。そして最近では雇用問題が1位だったのが、パワハラ相談が1位となっています。


これは「怒らないクスリ(小学館新書)」の巻末にある表です。今そこにある怒りと先々やって来る怒りの対処法22項目からなっています。どんな怒りもこの中に大体当てはまります。この他に、怒りを根本からとる10項目の方法があるのですが、それは表にはできませんでした。

不調者面談はけんかの仲裁昔は企業での不調者面談は認知療法などの精神療法や行動療法でしたが、最近まるで上司と部下のけんかの仲裁みたいになってきました。これは時間もかかりとても大変な作業です。人事労務やメンタル関係者でアンガ―コントロールを知らなければ話しになりません。時には弁護士みたいなことを産業医が言わないと大変なことになることもあります。時代も変わったな~~というのが今の印象で、これからもっとそうなると思います。
 実は、もうこの本のパート2を書いています。「怒らないクスリ」が増刷になり黒字化にならなければ小学館で出すのは無理でしょうがインディーズ出版も考えています。タイトルは「自分の船で生きて行きなさい」です。怒らないクスリでは随分「怒りは抑圧してはいけない」と書いたつもりですが、まだ少し理解して頂けたか心配です。このパート2で怒りというものの正当性と応用編を書きたいと思っています。今後ともよろしく応援お願い致します。


ドキュメンタリー??さて取材が終わり、家に帰ってみると録画ができていませんでした。朝慌てて北九州を出て福岡まで行ったので録画に失敗しました。ディレクターに電話してコピーをもらえませんかと言ったら、番組をコピーして送ってくれました。そのとき電話でデレクターが、番組終了後にスタッフがみんなが集まり、「今日の先生は初めてと思えないくらいに上手に話してた」と言ってましたとのことでした。そしてその時ディレクターが「今度ドキュメンタリーを計画しているのでまた宜しく」とのことでした。私は熊井温泉や統合医療の事も少し話をしたので、それがメンタルヘルスのドキュメンタリーのことか、それとも私が実践してきた統合医療の事か聞きませんでしたが、後者であれば「病人の今と過去を治療し、病気の今と未来を治す」という治療理論を一気に紹介することもできるかも???




コメント (2)
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