人工ラドン温泉
昨日に続きます。
巣鴨にいた電気治療の療術のT先生が、伊豆で人工ラドン温泉(当時はそういう風には言ってはいませんが)で泊り込みで、病気の人を見ていると聞いて、家内と二人で行ってみました。1981年の事です。ラーキー博士のホルミシス効果発表のまだ一年前です。巣鴨では結構多くの職員を抱え、治療所も繁盛していましたが、離婚した後治療所は奥さんに譲り、ちっちゃな民家のようなところで数人の病人を見ていました。私も一泊しその微量放射線を利用した人工ラドン温泉に家内とともに入りました。
すごい湯煙が天井から出てきてやや怖い感じで、放射能は大丈夫かなと思いながら入りました。風呂を出てからは爽快感が有りましたが元々からだが特に悪いわけではなかったので良く分かりませんでしたが、家内が入浴前に出来ていた私の顔のニキビが消えてしまっていると驚いていました。
東北の医療村
他に職員がいるわけでもなく、T先生自ら食事も作っていました。東京の時の治療所と比べとても質素な感じでした。1978年頃九州で研修をしている頃にT先生から手紙が来て、東北で自然を利用した医療村を計画しているのでぜひ参加して下さいとのことでした。以前T先生は私に「私たちは医者ではないので患者を診察する事も診断することも治療する事も出来ない」といつもぼやいていました。療術の力で病気を治す力が有るのに、医師法で医師免許のあるものしか認められていないので、それは医師でしか許されない。だから私の力を借りたいということでした。
しかしながら当時私は西洋医学の修得に大変な状況でしたのでお断りしましたが、ガンを自然の力で治すという事は大変興味が有りました。当時は医師免許がある事を当然のことと思い何も意識しませんでしたが、真摯にまた情熱的に病気の人を治したい思いや、また治す力が有っても医師免許がなくてはそれは出来ない療術師の人が沢山いることを改めて知りました。
効果的な治療法ですが微量放射線による治療で使っている放射性物質の種類や放射線量も分からないし、また管理がおそらくとても法的に大変であろうと思い、がん治療に私が人工のラドン温泉を使うことは出来ないだろうと当時思いました。
健康温泉アパート「カーサテルマエ」全景
時間が有りませんので、それから40年飛びます。結果的の私が九州ではありますがその原型をほぼ作りました。1978年ごろに私が不可能と思っていたラドン療法が可能になりました。こともあろうに福岡県で一番、全国でもおそらく10番目くらいには入ると思われるラドン濃度が78.9マッヘという高濃度の天然ラドン温泉を、2017年にクリニックの横で発見しました。東京での経験が無ければラドン温泉(熊井温泉)は永遠に見つからなかったと思います。高橋信次先生やT先生のご縁というものでしょう。まだ中身が充実していませんのでこれからのところも多いですが、何んとかこれからも頑張ろうと思っています。
カーサテルマエの玄米菜食料理教室に来た女性で、カラーセラピーをしている女性から、信次先生の弟子の三木野吉さんが書いたノアの箱舟という本をお借りしました。GLAや信次先生のことがよく書かれているので面白く読みました。第1部には私の記憶に強くある部分があり、転載させていただきましたので参考までに載せました。
著書「ノアの箱舟第一部」に懐かしいところが有りました。以前東京の病院で研修をしながら、時にこのH先生のところで修行をしていました。あるとき国立大学のしっかりした仲間が修行中に踊りだし完全に発狂してしまいました。H先生は大変困って私に何とかして下さい」と頼んできたので、結局私が病院につれていかざるを得なくなったことが有りました。後日H先生のところに行くとH先生は大変喜んで「あの事件でみんな恐れて、修行に来ていた人は誰もいなくなりました。熊井先生も来なくなったので家内にクラリオに降りてもらいどうしたらよいか相談しました。そうしたらクラリオが彼はイエスの時代に直接イエスの教えを受けているので正法(信次先生の説く法)を離れることは有りません」と言ったとのことでした。H先生は少し頼り有りませんでしたが、彼の奥さんはすごい霊能力が有りました。この小金井の道場はホントに悪魔と天使の戦いが激しかったのです。
信次先生は針灸などの東洋医学が好きでしたが、中華料理が好きでメタボがたたり、昔からの予言どおり48歳でなくなりました。なくなる半年前の熊本の講演ではもっぱら健康についてでした。しかしながら残念な事に次ページの「医師が教えた間違いだらけの油選び」の結果?で半年後になくなりました。魚は食べないといけません。バターよりマーガリンを選べば命取りです。
まあ、信次先生も医師ではありませんし、当時の医学も食に関してはいい加減でしたので、しかないところが有りますが、これからこそが真の統合医療が注目されてくると思います。最近補完・代替療法がバッシング受けていますが、確かに単なる健康食品では危険な場合が有ります。西洋医学と東洋医学と精神医学と自然医学を統合したもので無ければなりません。
最近、比較的若い人で高橋信次先生を知る人が来ることが有ります。喜ばしいかぎりですが皆さん誰もが信次先生に会ったことがありません。当時信次先生を知る人ももうほとんどなくなりました。出来ればこういう人達に信次先生の最後の語り部として、話せたら良いなと思います。