統合医療日記

ここでの統合医療とは単に西洋医学と東洋医学の統合ではなく、病気を肉体と精神と社会及び自然環境の4視点から見ていきます。

慈悲魔の歌(日本を席巻する史上最強の悪魔)その1

2014-05-21 00:18:31 | ドクターKの宗教問答(悟りのための医学)



山奥の畑の所にあるシャクナゲの花が咲きました。見に行くのがちょっと遅かったかな


魚屋の主人の嘆き土曜日に仕事が終わっていつも買いに行く魚屋の主人がぼやいていた。「最近は腹の立つことばかりでいやになる」とのことだ。心療内科の診療と農作業で疲れた私はもはや主人の愚痴の理由を問いただすエネルギーはなかった。しかし後から彼の気持ちを想像してみるに、恐らくこう言いたかったのではないだろうか。「最近は円高で重油が上がり漁が少なく魚の仕入れが高くなった。しかも、安い輸入肉に押されているため消費税が上がっても商品に転嫁できない。もしTPPが導入されれば肉だけでなく安い魚も入ってきて小売りはおしまいだ。おまけに原因不明の病になり、医療費と病院通いの日々だ。医療費も上がった。もうやってられない!!」とこういう感じかも知れません。

仏教界の3大悪魔皆さん色魔とか睡魔とかは聞いたことがあると思いますが、慈悲魔という言葉を聞いたことのある人はほとんどいないと思います。慈悲魔とはひたすらに相手の憐れみを引き出し、相手に正常な理性的な判断をさせないで、悪魔の言いなりになるようにする巧妙な悪魔のことです。あるいは相手の正当な攻撃をかわすために情に訴え、相手をマインドコントロールしていく悪魔です。

釈迦の悟りと妨害王子ゴウタマシダールタであった釈迦は自分の優雅な生活とかけ離れた庶民の困窮を見かねて、その矛盾を解決するため妻子を城に残し29歳で出家した。色々なグルを求めて歩くも彼を納得させる道を説くグルには誰も会えなかった。色々指導を受けヨガをし断食をし厳しい修行に耐えるもなんの悟りも得られなかった。36歳になったゴウタマは自分一人で決死の最後の挑戦としてピパラの木の下で断食に入り瞑想を始めた。過去にあった誤った心の不調和を解決しながら瞑想は徐々に進んだ。やがて目の前に裸の若い女性が現れてゴウタマを誘惑した。色魔だ!!色魔よされ!!というとやがて色魔が消えたが、天使と名乗るものが出て「私の言うことを聞けばお前を全世界の王にしてやる」とゴウタマを誘ったが、釈迦は数々の魔に打勝っていった。

宇宙即我ゴウタマの心は徐々に安心立命の境地になった。彼の体は拡大し、お腹の中を鳥が通り抜けて行った。やがて彼の意識は宇宙大に拡大し一つに統合された。そこには時間もなく空間もなく三次元の物体もない世界です。それがいわゆる宇宙即我です。しかしこれは当然彼の霊体が宇宙大に拡大したことであって、身体が大きくなった分けではりません。涅槃、時間、空間の無い永遠の実在の世界です。ゴウタマはこのまま死んで現世には戻らずにいようと思いました。そこにやがてバフラマン(梵天の意識)が現れ、死ぬことを辞めるように諭されます。宇宙即我がゴウタマの人生の序章でありこれから法を説いていくのが本番というわけです。

中道、もう一つの悟りやがて我に返った釈迦は、さてどのようにして法を広げていこうかと考えていました。その時、遠くから乳搾りの女性の声が聞こえてきました。「弦の音(ね)は強く張り過ぎると嫌な音がして、弱く張り過ぎると鈍い音が聞き辛い。弦の音は中ほどに絞めてこそいい音がする。弦の音に合わせて歌えや歌え!踊れやおどれ!」という歌が聞こえてきました。そこで釈迦は「そうか!今まで王宮の中で贅沢三昧の生活をしてきたがそこでは心の安らぎは得られなかった。しかし出家して乞食同然の修行生活をしてきたがそこでも悟りは得られなかった。右にも左にも偏らない中道の生活の中にこそ悟りがあるのだ!!」と気づいたのです。

生乳を飲む釈迦やがて釈迦は立ち上がり、その乳搾りからもらった生乳を一気に飲み干しました。それを見た5人のクシャトリア(王様が王子の警護につけていた兵士で、しかし既にゴウタマに感化され同様に修行僧となっていた)は「釈迦は修行を放棄した。気が狂ってしまった」と言って釈迦のもとを離れて行きました。しかしやがて彼らも釈迦の悟りを追従するようになります。釈迦は八正道と中道を説き、転生輪廻やその他の魂の仕組みを説きながら、法を広めて行き多くの人が説法を聞くようになりました。

布教を妨害する睡魔   つづく


私もこの山の中腹の大きなシャクナゲの木の下で悟りたい
コメント
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