統合医療日記

ここでの統合医療とは単に西洋医学と東洋医学の統合ではなく、病気を肉体と精神と社会及び自然環境の4視点から見ていきます。

国手(こくしゅ)がいても国王がいない

2012-07-29 00:03:04 | 日記


ほんの1か月前の初なり




美味しく頂きました







九州の大雨の前、スイカは順調に育っていました




それがなんと大雨でジャンジャン成長していまい、メロンもスイカも食べきれないほど取れました。トマトも順調でしたが大雨であまり取れませんでした。

下医は病気を治し、中医は人を治し、上医は国を治すこの言葉はよく言われることで、現代では何か最先端のことをやっている医者が上医と思われていますが、中国などでは病気を治す医者はあまり位が高くなく、人を心身両面で治し、さらには国民が健康で幸せになるように国のあり方をただす医者こそがよい医者だという考えか方があります。国手と言う意味は辞書で調べると医師に対する敬語の一つです。しかし具体的には、国王の主治医のことです。上医の医師は国民の健康状態が政治や経済と関わりがあることを知っていますから、彼が国王の信頼の厚い主治医である場合はそのことについて国王に進言することができます。すなわち国民の健康状態とその経済的政治的要因を国王に説明することができ、国王はそれによってよい政治をすることができるということです。マリーアントワネットが斬首になったのは「食べるパンが無ければケーキを食べよいでしょう」なんて庶民感覚が無いことを言えば国がひっくり返ることもあり得ます(小沢氏はこの辺はとても上手)。医療は国民の底辺を知っていますから、国王は主治医を通してそれを知り、適切な対応ができてよい国ができるということです。

患者さんに処世術を教える最近は景気が悪くて、通院するお金もない患者さんが少なくありません。あるいは仕事が忙しくて次に受診できるのは2か月後とかなると、うつ病の治療などできるはずがありません。しかしそういったことが頻繁になってきています。それは非常に危機的な状況と言えると思います。最近精神療法をするというより、上司にはこういう話し方をしなさいとか、営業スマイルはこう、お世辞の言い方はこうとかいうアドバイスをしています。治療よりも現実の厳しさを乗り越える方法を教えることが多々あります。それは本来医師の仕事ではありません。経済界や政治がすることであります。医者が病気をまともに治せない時代がやってきています。早く何とかしなくてはなりませんが、国王がこの国にはいません。政府も皆さんがご存知のような状態で、一体国手が誰に進言したらよいのでしょうか。

なぜ減らない自殺前から何度も言っていますが、1998年から自殺者が3万人を超えいまだに続いていることはあり得ない話です。国手でなくてもこれには政治が動かなくてはならに事は一般人にも一目瞭然ですが、何もなされず(減らなければ何もしていないのと同じ)放置状態です。日記ですから言いたい放題ですが、私が国手で国王がいたら半分にすることができます。私は産業医もしていますが、社長が私の意見を聞いてくれたら幸福度ナンバーワン、業績アップの会社にすることができます。私が職場を2回巡視したら将来起こる事故を予見することができます。原発の産業医が何をしてたのかと思いますが、おそらくどう産業医が進言しても、無視されたと思いますが。。。原子力安全委員・保安院に医師もしくは産業医もどきがいないのが可笑しい。作業員だけでなく国民の重大な健康障害を起こす可能性の高い部門をチェックする機関に医師がいないなんてありえない。ただし、その所の医師は御用学者で偏った医学をやった研究者はかえって有害ですが。。。私のように農業も詳しく、産業にも精通したコンサルタント産業医であり、精神分析のできる医師、そして何よりも統合医療がわかる医師でなくてはなりません。福島県民を放射線障害から守る方法は実に簡単です。井戸を掘ればよいのです。このことは後日統合医療のスーパーテクニックで詳しくお話ししたいと思います。

今日の仕事はつらかった~~。あとは焼酎をあおるだけーーー。という歌がありました(下戸です飲めません)今日も6時まで仕事でクタクタです。スイカが雨の後で腐りそうなので頑張ってスイカとメロンを上の畑に取りに行きました。帰ってゆっくりしたいのに、家内が芦屋の花火大会に行こうという。「やめよう」というと「一人で行く」と言う。暗いので仕方なくボディーガードでついて行きました。そしたらすごいすごい!!どんど~~ん。と大きな音と大きな花火で、帰りはなんだか気分がすっきりしました。



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間寛平がやって来た!!最終章(1949年7月20日 生まれ、血液型AB)

2012-07-20 12:21:36 | 日記



間寛平御一行様、最初の日本でのゴールの温泉に到着



寛平様早速こちらが用意した足湯につかり「アマメ!アマメ!」の連発で上機嫌

2011年1月4日寛平、アマメ、アマメの連発早いもので1月4日に博多上陸後、寛平が5日の最初のゴール点である我が温泉に来て足湯をしてから1年半がたってしまった。しかし同年の東日本の大震災と原発事故で寛平の世界一周マラソンと「トイレの神様」の歌の話題はすっかりかき消されてしまった。私も最終章も書けずに今日を迎えましたが、今日は彼と私の誕生日7月20日と言う特別な日でもありこの章を終わらせたいと思います。

飲む温泉水はありますか?クリニックの外で足湯を終えた後、彼は私の家内に「ところでこの温泉水は飲む分はありますか?」と聞いた。私は仕事で現場にいませんでしたが、私はこのことを予想して温泉水をペットボトルに入れておくように話していました。この5号泉は前立腺がんの人が結構飲みに来ているので、彼に飲ませられたらと思いつつ家内に用意させておいたのです。





予定外の事ではあったが、取材の関係でクリニックの第2待合室を都合することになりました。早速サインやゴールを手伝った子供たちと記念撮影



かなり長時間取材や何かと色々あり寛平ちゃんは羊羹食べたりコーヒーを飲んだりしました。そして帰る時まで、あんのん芋が大好きらし周りのスタッフにも「この芋は美味しいんだぞ!みんな貰いなさいと言いながら、自分もポケットの中に芋を入れました。そしてかねて私が用意した温泉水の5号泉を左手に持ち、スタッフに「早く!」とせかされながらクリニックを後にしました。



足湯の作成やお茶菓子等々でお金もかかりましたが、後日番組のメンタイワイドからお礼に家内がもらったエプロンです。

有森裕子との対談?駐車場で足湯のみと番組から聞いていたので、彼がクリニックに入り込み結構長くいることになったのは意外でした。私はいませんでしたが、関係者を含めスタッフもみんな楽しく過ごしたようです。私が家内に指示した飲用の元気の出る温泉水も無事持って帰ったようで、日本での最初のゴールのすべての行事がおわりました。本当かどうかわかりませんが後日談ですが、温泉のお客がやってきてこう言いました。テレビで間寛平と有森裕子の対談があって、有森裕子が「毎日フルマラソン以上に走って疲れるでしょうという」と言うと寛平ちゃんが「それは疲れますよ!でも、日本に帰り温泉で足湯した次の日は何故か少しも疲れませんでした」と言ったそうです。私はこの話を聞いて十分満足しました。5号線を飲んだからと私は思ったのです。



寛平劇のあった第二待合室

同じ誕生日、同じ年、同じ血液型私が昼弁当をいつも食べている席で1949年7月20日生まれで血液型ABで、私とすべてが全く同じ人間が座ったという寄寓も因縁を感じます。縁があったら今度は会えるかもしれません。私も彼も今日で63になりましたが、地球一周を走るということが還暦を過ぎてできるということはみんなに勇気と力を与えるものです。これでこのシリーズはやっと終わりです。
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なかなか発展しない自然医学(統合医療大学大学院の申請が門前払い)

2012-07-15 19:33:56 | 時事ニュース


これは私が15年前に本に書いた統合医療センターの構想。原子力発電の強力なエネルギーが現代医学なら、統合医療は自然エネルギー、すなわち人間の自然治癒力を取り入れた治療法です。しかしこれは、自然医学が長く認められてこなかったように、これからも苦難の道は続くと思われます。統合医療とは統合である限りあらゆる治療概念を超えるものでなくてはなりません。ですからあらゆる面で幅広く相当な知識量と経験が必要とされます。

時期早尚西洋医学と漢方、アロマテラピーなどの「統合医療」の教育を目的とする医師らが、東京都新宿区に来春開校することを申請していましたが、文部科学省の大学設置・学校法人審議会は「不可」の判断を下しました。普通は申請の現地調査などがあるが、書類審査のみで却下、いわゆる前代未聞の門前払いで、いかに統合医療に対する世間の目が厳しいかが分かります。以前もホメオパシーで死亡者が出て学術団体からは「医療から排除」のお達しが出たばかりです。

それでも統合医療は広がる将来そう遠くない日に、一人暮らしの自分が死ぬ時に、救急車が来てくれればよい方と考えなくてはならなくなるでしょう。自宅で倒れても誰も気が付き助けてくれる人もなく、救急病院にも搬送されずパトカーが来て検死になるケースが多くなるでしょう。病院でガン手術を受けても医療費抑制の関係ですぐ退院です。自宅で苦しんでも在宅医療担当の主治医は「どうせまた入院してもすぐ返されるでしょう」と言って麻薬を打つ、そして誰も気づかないうちに死んで医師を呼んでも、さすがの主治医も冷たくなった死体を診て死亡診断書を書くのもまずいと考え「警察に知らせましょう」という話になり、パトカーが来ることになります。最近の話題、印刷インクの洗浄液による胆管がんの話ではないですが、環境汚染が問題になっている上に、それでなくても原発事故により放射性同位元素によるガンも増加し、今後ガン難民がますます増加して来ます。それは私たち団塊の世代が中心となります。ほんとに他人事ではありません。現代医療から見捨てられれば統合医療などの補完・代替医療に助けを求めるのは自然の流れでもあります。しかしそこから統合医療が始められるほど統合医療は甘いものではありません。



統合医療の中心は心身医学すなわち心療内科ということになりますが、図のように心身医学の治療法だけでもこんなに多くあり、その一つを極めるとなれば一生かかることもあります。武道や太極拳、ヨガなどもそう言ってよいでしょう。ですから統合医療も当然チーム医療が基本となり幅広い種々のコメディカルを含めた医療集団の力がいることになります。

統合医療大学を創るならそれば東京ではなく自然の中現代人の自殺やガンその他の多くの病気の基本的な原因は「自然から離れてしまった生活」が原因です。ですから都会のビルの中で統合医療を行うのは基本的に無理があると考えます。また統合医療は自然治癒、自己治癒が基本となりますから、肉体を調整(修行)するところが必要です。その場所は自然をおいてほかにありません。玉川温泉にがん患者が殺到するのも本能的にそう感じているのかもしれません。でもそれだけではほんの一部の治療法を行っているに過ぎません。ガンを統合医療で治すということはどうしても上記の図のような統合医療センターが必要なのです。

どんな進行がんの患者でも生きる希望を持っているあるがん患者が私の前でそう言いました。希望を持っていない患者はいないと言いました。私は心の中で言いました。「その希望をかなえられる最も可能性の高い医者が、今あなたの目の前にいる医者ですよ」と、少し言い過ぎですが。。。やがて彼は西洋医学に身をゆだね進行がんという西洋医学の定石通りに死んでゆきました。患者も統合医療を全く知らない。誰もがホリスティックとホスピスの区別すらついていない。学術団体からは荒唐無稽なEBMのない医学。高い健康食品を売ってガン患者にたかる集団等々。医者も保険の使えない時間のかかる統合医療など経済の成り立たない状況。まだ厚い厚い壁が統合医療を目指す医師と患者の間には存在しています。私とて農園の中に診療所を立てたものの、高齢のため体力的にも金銭的にも農園の整備拡充が難しく、また偶然にも農園内にラドン温泉を発見するも湯治旅館を建てるマンパワーもお金もなく、私も精神的肉体的に疲弊しましたが、これ以上は家内にも苦労は掛けられません。まだ一章も書いていませんが、このブログの「誰も書けない統合医療のスーパーテクニック」が私の遺書みたいなものになるかもしれません。しかしもしそれを私が書きだしたらURLをお気に入りへの追加することをお勧めします。



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The psychological factor of diabetes mellites has been firstly detected in japan (糖尿病は心の病)

2012-07-11 22:37:46 | 日記


私の先輩のお父さんが50歳代で前立腺肥大になり、多少漢方の心得があったためこの八味地黄丸をずっと飲んでいたとのことです。八味地黄丸は腎虚の薬で糖尿病の臓器である膵臓も東洋医学では腎臓の中に入り、八味地黄丸は糖尿病にもよく出される漢方です。そのお父さんは100歳まで開業医をして103歳で亡くなりました。要するに八味地黄丸は糖尿病の薬で、不老長寿の薬なのです。糖尿病とガンが無ければ人間は長生きするのです。ですからこの漢方はどの漢方会社も持っています。私は本来の丸薬のかたちをした内田生薬の7番を飲んでいます。この漢方に使われている生薬は地黄(ジオウ)、山茱萸(サンシュユ)、山薬(サンヤク)、茯苓(ブクリョウ)、沢瀉(タクシャ)、牡丹皮(ボタンピ)、桂皮(ケイヒ)、附子(ブシ)の文字通り7生薬で構成されています。




実は八味地黄丸の中の牡丹皮と桂皮には強烈な中枢神経抑制作用や鎮静作用があります。他の生薬にも間接的にそれらの作用があります。さすが4000年の東洋医学の奥の深さが分かりました。糖尿病は漢方医学ではある種の心の病であるということが分かっているのです。すごい!すごい!漢方は全体を治す医学、わが統合医療には欠かせません。

私は9歳で父をがんで亡くし、医師になり現在統合医療を小規模ながら実践しているのですが、縁あって人生最後の論文が糖尿病の論文となってしまいました。しかも自分で言うのは何ですが、糖尿病の心理的原因の発見としては10年先を行きました。だから誰も評価してはくれません。研究には20年以上かかったかと思います。論文の何回もの査読や修正、再投稿など死ぬ前に論文が完成するのだろうかと本当に思いながら再提出し、やっと今年の論文になりました。

 論文内容は難しいと思うので私が大手企業の機関誌に投稿している論文の一部を分かりやすくした記事を載せます。関心のある方はお読みください。参考までに英文の抄録を載せました。


Abstract

A psychological pathogenesis of patient with type 2 diabetes
-a comparison with major depression using a Multi-faceted Life Stress Questionnaire-


The number of diabetic patients has increased continually in recent years. A Multi-faceted Life Stress (MLS) Questionnaire was administered on patients with type 2 diabetesic subjects to discover detect a psychological pathogenesis of diabetes. The same questionnaire was administered also on patients with major depression and on healthy subjects, and the results of the three groups were compared and evaluated. Next, correlation between HbA1c and each scale was investigated on the group of diabetic subjects to find out identify the cause of various mental symptoms, pathological characters and deteriorated life satisfaction of diabetic patients, i.e., whether such symptoms are attributed to diabetes or to an incidental result due to the development of diabetes. Furthermore, the new scales such as the serotonergic neurotropic scale, the dopaminergic neurotropic scale and the noradrenergic neurotropic scale were established based on temperaments and behaviors of the subjects figured out from the answers of the questionnaire, and differences between the three groups were investigated for each scale. At the same time, correlation between the new scales and HbA1c was investigated on in the diabetic group.
The diabetic group and the depression group showed higher pathological scales including a tendency of depression, while showing lower level of life satisfaction that indicates the level of happiness than the healthy group. On the other hand, unlike the depression group, the diabetic group had relatively low level of excessive personality adaptation and high level of aggressive personality. These two personalities were not correlated with the severity of diabetes. As a result of a comparison with the healthy group using the new scale, the diabetic group and the depression group showed lower serotonergic neurotropic scale and dopaminergic neurotropic scale, but showed higher noradrenergic neurotropic scale in diabetes, which was also found to have no correlation with HbA1c.
From this investigation, psychological symptoms of diabetes, deteriorated life habits and satisfaction and their degrees can be a secondary effect of diabetes., hHowever, it is considered that the primary causesreasons of psychological pathogenesissymptoms of diabetes are attributed to aggressive personality and its associated hyperfunction of noradrenergic nerve. Therefore, a comprehensive approach for each phase of diabetes focusing on behavioral therapy is necessary while administering the (Multi-faceted LifeStress) Questionnaire when we provide diabetic patients with lifestyle guidance and psychological advices.


誰もが分かる心療内科その23
こういう人が糖尿病になるー糖尿病は心の病か?-

 日本での糖尿病患者数は平成22年度の調査では潜在患者を含めると2210万人でしたが、平成24年度はなんと2800万人に増加の予測です。糖尿病は薬代だけでも2千~3千億円かかっており、糖尿病全体の医療費としては1兆2千億円を超えている状況です。さらに糖尿病の合併症からくる脳梗塞や心筋梗塞または失明や糖尿病性腎症からくるところの透析の費用を含めると、その医療費は相当なものと考えられます。現在企業の健康保険組合はすでに赤字のところも多く、3年後には積立金が消失するところも多くあるといわれています。これは日本の企業にとっても深刻な問題なのです。

 現在、糖尿病の新薬がどんどん出てきていますが、糖尿病が減る傾向は全くありません。これは糖尿病の心理的な面及びそれを考慮した予防対策が全く考えられず、薬物療法ばかりが優先されているため、糖尿病を根本的に防いだり治すことができないためです。たとえば糖尿病になるとうつがひどくなってきます。またうつ病患者にも糖尿病が伴うことが多くあります。このように糖尿病は身体的治療だけでなく、その経過において心身両面の治療をしなければなりません。

 しかしながら糖尿病の心理的要因について究明することに関しては、研究者の間で昔から「糖尿病の性格は証明されておらず、この方面の研究は非生産的である」と言われているように大変困難なこととされています。しかし今年、私は長い研究でそれを世界で初めて明らかにすることができました!まずストレスで糖尿病になるのか、糖尿病になったため心理的な問題が二次的に出たのかを明らかにしました。それを明らかにするため、まず糖尿病の重症度を示すHbA1cと様々な精神症状との相関を取ったのです。そうするとうつ状態や神経症的な性格は、糖尿病の重症度(HbA1c)が上がると悪化することが分かりました。ところが、攻撃型性格は重症度を示すHbA1cとは全く相関がなく、糖尿病の原因性格であることが分かりました。要するに糖尿病になる人は元来攻撃型のタイプA型性格で仕事熱心な人が多く、付き合いも多くなり飲食が多く、睡眠時間も短くなり糖尿病になり易いのです。この性格は糖尿病が悪くなっても変わりません。企業でも糖尿病の患者さんは、保健師や産業医の言う事を聞かない傾向にあります。重症になると二次的なうつ状態と性格的な攻撃性が重なって、益々言うことを聞かなくなり糖尿病が重症化して行くのです。

 糖尿病の専門医はせいぜい糖尿病の合併症を説明し、なんとか糖尿病治療を受けさせるまたは継続させようとします。しかし、大切なことはこの糖尿病患者の心理的な事実を、すなわち糖尿病を放置するとうつ病や心理的に大変な状況になることを知らせるべきです。糖尿病が進行すればするほど、抑うつ状態や失感情症となり、意欲も低下し病気を治したいから治せないに状態に変わってしまうからです。糖尿病の患者さんは人生や仕事に積極性がありますが、糖尿病を治すことにも積極的で行動的にならなければなりません。それが実際は真の成功者となる早道なのです。

 次に、私は人間の行動パターンのタイプを糖尿病とうつ病患者、それと健常者の3群間で調べてみました。人の行動パターンは3つの脳内アミンすなわち神経伝達物質(神経の働きを活性化するアミン)でコントロールされています。セロトニンは幸福感や安心感、ドーパミンは好奇心や快感、ノルアドレナリンは興奮、緊張や持続性を司っています。これらの性格は表の問診表(私の作った問診表ですが)によって、明らかにすることができます。それを3群間で比較し調べたものが下記の図です。糖尿病患者はうつにはなりますが、本当のうつ病とは異なりノルアドレナリンが活発に働いています。攻撃的な「元気の良いうつ病」というのが糖尿病のうつ状態と言えます。ですから、糖尿病患者がうつ状態になってもそれらしく見えず、仕事ができます。しかしその反面糖尿病はどんどん悪くなっていきます。皆さんもこの問診表をされ、大うつ病のような本当のうつ傾向なのか、それとも糖尿病のように元気の良いうつ状態なのかをチェックしてみて下さい。3つの神経伝達物質が少し高い所にあるのが理想的ですが、両方が低くどちらかと言うとノルアドレナリンが高い人は、将来糖尿病になる危険性もありますので、注意が必要な場合もあります。字数の関係で表を出しませんが、幸福感を表すセロトニン、好奇心を表すドーパミンの低下は糖尿病が重症になると二次的に低下しますが、このノルアドレナリン活性は糖尿病の重症度と相関がなく、糖尿病の原因と考えられます。攻撃型性格は社会や企業で成功するために絶対必要です。しかしそれは成功のための必要条件ではあっても十分条件ではないということを知っておいて下さい。






上の問診票をしてみて下さい。幸福のセロトニンは11点、好奇心のドーパミンは11点、興奮活力のノルアドレナリンは6点のところに平均値があります。図を参考に自分の状態を調べてください。ややセロトニンとドーパミンが正常値より高いところにあればベターです。セロトニンとドーパミンがそれほど高くないのに、ノルアドレナリンが高ければ少し注意です。

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死人に口なし(やはり髪を切ろう)

2012-07-07 23:54:21 | 時事ニュース



スイカ畑もいつの間にか大きなスイカができ始めました。




トマトのポット植えにも実がなり始めました。植物が育つのは速いものです。

大津・中2自殺、またも生徒に口止め中2の生徒がいじめられ自殺した事件は自殺自体よりも死人に口無しをいいことに、学校や教育委員会の事件を隠す行為は悲しいことである。これでは全く今後の教訓にもならなければ反省にもならない。個人的な口止めだけでなく、全校集めた校内放送で、「変なことしゃべるなよ」って生徒に言ったとのことである。

 今日は土曜日だけれど一日診療で疲れました。特に自殺の危険性がる患者はとても気を使い疲れます。時間が無いので患者に「言いたいことを言いなさい」「自分ことを中心に考えなさい」「人に良く思われようとしてはいけません」「自責、すなわち自分だけに責任を考えすぎないように」機関銃のように患者に話します。でもこれらは親子関係や長い習慣にも関係するので、心は急には変わりません。昔は子供は自殺しないものでした。しかし今ではメンタルヘルス教育は中学からするべきかと思います。とにかく早い方が良いというのが最近の実感です。認知行動療法や交流分析くらいは教えておいた方が良いと思います。

 ウラトリが無ければマスメディアはかえって危険夕食後疲れて気分が悪かったので、うたた寝してしまいました。少し気分がよくなり目を覚ますとNHKががれきの取材をしていました。また結論ありきの薄っぺらい取材をしているなと思うとまた気分が悪くなりました。被災地現地のがれきの山を見せ困ってる市民の取材をし、またお座なりの環境大臣や市長のコメントを取材し、がれきの放射能が測れるわけがない空間線量計(プルトニュウムやストロンチュウムは測れない)でぜんぜんOK みたいな感じを放送する。放射性同位元素の多くはアルファ線やベーター線が主である。アルファ線は紙をも通さず、ベーター線も遠くに飛ばず、汚れないように感知器をビニールで巻いてしまえば、これらを測ることは難しい。1メートルも離れて測って出たら大事です。感知器には一切カバーをせず、がれきの表面0.5センチくらいに近づければ少しは反応あるかもしれない。焼却の現地ではただやみくもに怖がっているような主婦に取材して、「なんだこいつは自分のことばかり考えて」という印象を与えます。科学的に反対している医師や弁護士、環境学の学者もたくさんいるのにそういった人たちの取材は何もない。また多くの市民の抵抗運動の熾烈なところは一切ない。裏取(ウラトリと言って一方向からの意見だけでなく、多面的に客観的に多方向から情報を取り平等正確な情報を取るというマスコミの基本)の無い取材は如何なものかと考えます。


国が補償するは空手形にはなりませんか?がれき焼却現場の自治体での話し合いでがれき焼却の健康被害の補償が確約されれば焼却がOKということで交渉され、国がOKと言ったそうで、焼却がGOになったとのことです。国が補償するというということはそれなりの証拠が入ります。万が一がれきのセシウムで心筋梗塞で死亡しても、プルトニュウムで肺がんになっても、ストロンチュウムで白血病になってもそれらの病気はしょっちゅうあることで、がれきとの因果関係を証明するのはとても困難かと思います。因果関係の極めて明かな原爆症や水俣病認定でもどれだけの苦労がいったでしょう。後々死んでからやっと認定された人もいます。裁判はお金と努力と時間と相当な精神力が必要です。「死人に口無し」で終わらせようとする今の日本人に、死んだ人のために一生懸命になる人がどれだけいるでしょうか。家族でも「もういいや」ということにはならないでしょうか。損害や金銭の補償はあるかもしれませんが、そもそも命の補償というのはあるのでしょうか?ラザロのように死人を生き返らせる事のできるのはイエスキリストだけです。まあ、以前言いましたように髪の毛を定期的に切って保存するくらいの事はした方が良いかもしれません。




今年の梅雨は長くうっとうしい日々が続いていますが、農園ではあちらこちらにアジサイが咲いてなごみます。


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