102歳の
母親が14年ぶりに3回目の脳梗塞を起こした。88歳の時と比べ極めて生命の危機が迫っていました。生還は良くて50%くらいです。後頭葉に出来たため巣症状が無く発見がやや遅れたが、何とか24時間以内にラジカットをはじめることが出来ました。一時はCRPが13くらいまで上がりもうおしまいかと思いましたが、奇跡の生還をすることが出来ました。
退院して部屋に入ると語ること無く手をあげました。「ヨ!」て感じ。
コーヒーが好きなので焙煎コーヒーでカフェラテを作り上げました。
一気飲みでした。
しかしながら、脳梗塞で動きも悪く認知も少し出てきたようなので、長谷川をしました。
2つしか覚えられませんでした。
私もクリニックで多くの病人を抱え、休診日も働き「心配事が多く苦しいと」家内や娘に愚痴ると「神経質だとか、気が小さい」などと神経を逆なでする。こいつら心療内科の素養なしだなと思いつつ、認知症になりかけた母親に無駄と思いつつ同じように愚痴ました。そうすると「自分が病気になってまで仕事してどうするね。ざっくばらんになりなさい。神経使いすぎてはいけない」とビックリするような答えが返った。ざっくばらんになりなさい。今の私に最高のアドバイスです。
何か持ってきてというのでカウンセリングのお礼の意味でチョコアイスをやるとすばやい速さでほおばった。
満足げな顔をした後「あんた私をどうするね」聞いてきた。そこで「私の医術のかぎりを尽くして生かす」と答えたら、無言だったが「それなら生きる」と聞こえたような気がした。
心療内科の心の技術は年齢に関係ないと母に学んだ感じです。