以前少し紹介した図ですが、今回きれいに清書して見ました。黄色と緑の部分が東洋医学の分野で、周りのねずみ色の部分が西洋医学の役割です。
西洋医学と東洋医学のもっともな違いは目指すところが違うということです。西洋医学はその症状や病気に焦点を当てて治療します。うつ病の人は坑うつ薬を出します。しかし時に人によっては躁転して躁病になってしまうことがあります。
アレルギーが強いために、ステロイドを出すと良くなりますが、長く続くと今度は免疫力が落ちて感染などに弱くなります。このように西洋医学は一方向なので、過ぎれば反対方向が悪くなります。
これとは異なり東洋医学ではバランス力を強くすることにより、偏った症状を元に戻します。すなわち東洋医学では病状は「歪み」として捉えます。これは私の考えで一般的な東洋医学の考え方から離れているかもしれません。しかしながら身体のバランスを取り戻すのが漢方の働きですから、この考え方は大きく離れるものではないと思います。
西洋医学には早期発見早期治療というものがありますが、東洋医学ではもっと早期発見をすることができます。それは未病の発見です。未病については次回話しますが、すなわち全体を見たら一部の歪みが早期に分かる、もしくは分かりやすいという事です。まるで台風の進路を読むのに似ています。
西洋医学の早期発見のためには、人体を色々検査しなければなりません。血液レントゲンその他各種色々です。ところが西洋医学では陰陽虚実、気・血・水を見れば未病が分かります。すなわち何ヶ月か先、もしくは何年か先に罹る病が予測できます。
西洋医学にも上のように、ホメオスターシスの概念が無いわけではありません。しかしながら実際の治療の場ではあまり重視されていないのが現状です。そして東洋医学の場合は量子力学的なところも入ってくるので、漢方専門医だから言うのではありませんが、東洋医学の解釈の方が少し次元が高いのです。
とにかく、病を治すことは症状に対する対策ではなく、このホメオスターシスの雲、クラウドと言いましょうか人体のカオス(混沌)と言いましょうか、そこに患者の健康状態を戻すことにあるのです。
もう一つ言いたいことは、西洋医学の場合は治療はずっと続けなければなりませんが、東洋医学の場合は患者が一端平衡安定状態のクラウドに戻れば、治療が終わればしばらく病気がなりを潜めて出てこれないと言うことです。しかしながら基本的な健康生活をしなければ、また何年かしたら雲から落っこちてきます。多少は続けるべき事はしなければなりません。
私は自分の未病は分かります。ですから未来の自分の病気もある程度分かります。しかしながら、それを防ぐには今していることを殆ど全て諦めなければなりません。自己の自然バランス回復に集中するためには、下の患者のための統合医療村建設を諦めることです。ここまで来るには相当無理をしたということと、これからも苦労が続き私の病気が発生するからです。
しかし今更そういう訳にも行きませんので、私も矛盾しますが今は血圧の薬を飲みながら無理をしているわけです。それだけ統合医療的生活は難しいと言うことです。そして今、残念ながら社会全体が全体医学的な健康から遠ざかる社会になってきているのです。