ある患者さんを見たとき受診をもそれほどされていないのに気がつきました。沢山の薬があったので「薬はどうしていましたか」と聞くと「飲んでいません」と信じられない言葉が返ってきました。
沢山の薬を急激に止めれば安定した症状が確実に悪くなります。私が「どうして治ったのですか」と聞くと「先生の本を読んでなおりました」という返事でした。以前にも患者さんにそう言われた事がよくあったので、どこを読んで治ったのですかと聞くと「食事の所です」と言われました。
おそらくそれが下記本で、その第一章「食事で治すうつ」だったと思います。勿論他の部分の精神療法的な個所も良く読まれたに違いありませんが、食事や生活習慣を正すことがあらゆる病気回復の重要因子であることに間違いはありません。
そういった意味で、この本は私が産業医時代に書いた本で、ビジネスパーソン向きの本で自分でも良く出来た本と思っています。あまり売れませんでしたが・・・
ある企業に勤める職員が毎月数回パニック発作を起こし救急車を呼んでいたのが、1回この本を読んだだけで救急車を呼ぶことが無くなったと風の便りで聞きました。あと難しい高校生の患者さんが急に良くなったので、「どうして治ったのかな?」聞くと,いきなり「先生の本を3回読みました」という話もありました。
自分でも患者さん用の読書療法の良い本と思っていますが、普通はここまでは行きません。こんな奇跡の本が3千部も売れていないのは残念ですが、やはり人間心がとことん落ちないと読みこなせない精神的な本もあるのではないかと、自分を納得させています。小学館から出した「怒らないクスリ」という新書も10万部行くかと思いましたが、1万部も売れませんでした。同僚からも「先生の本にしては久しぶり分かり易い本でした」という評価でしたが、あれから5年経ってしまいました。
アンガーコントロールの本としては、これまたこれ以上の本はないと思いますが、まだまだ一般の人には難しかったのかもしれません。この本にも反応性低血糖症という砂糖の病、すなわち食事で起こる病気の話もしています。先の患者さんも“砂糖断ち”を徹底したと言っていました。
このように食事で治る病気は色々ありますが、そういったことを教えるシステムがありません。ガンの処置が終っても次は6か月後にMR,CT,腫瘍マーカーですね。という話で、その間患者さんは「再発していたらどうしようとか、転移していたらどうしようとか不安でいっぱいです」そんな心配していたら、そのストレスで免疫力が落ちてご心配通りになる確率を自ら高めているようなものです。自分でも正しい情報を得て、その貴重な時間に治す努力を少しでもしておこうとは思わないのでしょうか?
マインドフルネスやサイモントンセラピーやなどガンの心理療法もありますが、そんなものは点数が取れなくて、行う医師は誰もいません。私は時間の余裕のある時はしていますが…このように自分でできるがん治療は無数にあります。
まだ健康温泉アパートの住人がいませんが、一階の料理教室では玄米菜食の料理教室が盛んで、募集前から満員御礼の状態です。料理教室では私も講演しています。ガンは糖尿病と同じ、と以前ブログで言いましたが、ガンの場合は3段階戦法で、まず①発がん物質の流入経路を断ち、②デトックスそれから③免疫力、滋養力を高めるため漢方生薬や食事が大切なのです。ガンになったら恐怖で震えている暇などありません。とっても忙しく有るべきなのです。
自分で治すガン、ガンと闘う。いずれのガンもあなたが作ったものだから自分で治すのが基本です。それをサポートしてくれるのが西洋医学です。現在若干問題も提起されていますが…
今回月火金のみオープンという中途半端な焙煎珈琲喫茶を始めましたが、焙煎したての抗酸化物質とアロマをたっぷり摂取してもらうのが狙いです。焙煎珈琲の教育も月1で行います。コーヒーの抗がん効果を出すためには焙煎したての芳香オイルが酸化して活性酸素により過酸化脂質になるのを防ぐためです。過酸化脂質は発ガン物質でもあります。
まだ色々ありますが、長くなりましたのでこれで終わります.
ちなみに先ほどの本の中身拝見が有りますので、興味ある方はご一読くださいませ。
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