先月でミトコンドリアの奇跡のシリーズが終わりました。2月は「病気とホルミシス効果」というタイトルになりました。しかしながら、今回もやはりミトコンドリアに言及せざるを得ないと思います。
本当は「ガンとホルミシス効果」というタイトルにしたかったのですが、一般的な表現になりました。ラドンのアルファ線のホルミシス効果とミトコンドリアとガンの関係はとても強いものが有ります。2人に1人がガンなる時代で、2月の講義もこのことに言及せざるを得ません。
遺伝子のDNAは地球誕生の時から続いています。遺伝子DNAは低温はもちろん高温にも火力にも強く宇宙放射線にも強く、ある意味永遠不滅なのです。これに対してミトコンドリアDNAは今生限りなのです。
ガンは核の遺伝子DNAの突然変異とされていますが、核のDNAの修復機能は優れたもので、ガン発症の主原因とはなり得ません。何故ならばガンになるかならないかはミトコンドリアがコントロールしているからです。コントロールしているというより、いつもガン発症を抑えているのがミトコンドリアということです。
ですからミトコンドリアの機能を助ける行為が、ガンを予防したり治癒に至らせる方法だということです。この世は生老病死です。これは活性酸素による酸化の過程なのです。エントロピーの拡大です。酸化の反対は還元、すなわち電子を得ることです。
ミトコンドリアは食べ物のH(水素)から電子を引き抜きH+(プロトン)と電子(マイナス)を作ります。H+を利用しミトコンドリアのマトリックスの中で外膜と内膜の間で電圧を作り、H+で流れを作り、水力発電のようにタービンを回しその力でATPというエネルギー粒子を作り全身のエネルギーとします。ミトコンドリアで出た電子は活性酸素の消去に使われます。
ラドンガスのアルファ線は電離放射線です。電離とは0をプラスイオンとマイナスイオンに分けることです。アルファ線は紙も通らない弱いものですが、鉄を貫くガンマー線の20倍もの電離作用があり活性酸素を作る力が大きいのです。
しかしラドンは放射性希ガスで、ラドンガスの半減期は3.8日で、他の放射性同位元素とその有害性は大きく異なります。また生体内の生物学的半減期が30分というとても短いもので残らず、身体に対して衝撃が持続しない優しい(?)放射線といえます。
ラドンの放射線はミトコンドリアがHを電離するのを助けます。そしてその結果好気性解糖を促進し、多くのエネルギーを作ります。そしてその結果生じた2%の活性酸素でガン化した細胞自身はアポトーシス(自死)となります。
ミトコンドリアは生体を活性化するためエントロピーを拡大すると同時に、その副作用の対応もしています。すなわち一部の酸素を活性酸素にして、盛んに行われた代謝の結果として生じたDNAの突然変異した細胞を抑えているのです。
正常細胞に比べガン細胞は活性酸素に弱いのです。ラドンガスはガスですので身体の骨や脳の中まで一気に巡ります。全細胞のミトコンドリアを活性化し、特にオメガ3とオメガ6の構成が悪く、ラドンのアルファ線による活性酸素に弱いガン細胞膜を酸化しドミノ倒しのように、その細胞膜を破壊します。
これは私の仮説の部分もありますが、詳しくは講義の中でお話したいと思います。ホルミシス効果もその時話します。4名空席ですのでふるってご参加下さいませ。