細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●『デス・プルーフ』くたばれ、不良オヤジ!!!!

2007年07月25日 | Weblog
●7月24日(火)15-30 京橋<映画美学校第一試写室>
M-093 『デス・プルーフ』Death Proof (2007) trouble maker 米
監督・クウェンティン・タランチィーノ 主演・カート・ラッセル ★★★★☆
タランチィーノとロバート・ロドリゲスがタッグを組んで作った<グラインドハウス・2部作>の一本。
70年代の『バニシング・ポイント』に代表されるカー・チェイス映画に捧げるド迫力のカー・アクション。
しかも奔放でワイルドなネエちゃんたちのエネルギーの炸裂。
凶悪な中年の不良スタント・オヤジを徹底的に叩きのめす、痛快Bクラス・ムービーの快作だ。
素晴らしいのは、とにかくC.G.やワイアー・アクションなどを廃して、あくまで実写の映像と、女性たちの心の底に潜めた怒りを、ここぞとぶちまけた映画パワーに拍手。
映画は本当に面白いものだったのだ。
低俗娯楽映画の再現と笑う奴らには、この面白さはもったいない。イヤー、気持ち良かった。

●9月、六本木TOHOシネマなどで公開

●『キャンディ』の甘くないドラッグ漬け青春。

2007年07月25日 | Weblog
●7月24日(火)13-00 京橋<映画美学校第一試写室>
M-092 『キャンディ』Candy (2005) オーストラリア
監督・ニール・アームフィールド 主演・ヒース・レジャー ★★★☆☆
愛するふたりは、結婚を目前にして親の実家に食事に行く。
しかしワインに酔ったのか、ふたりともゲー、ゲーともどしてしまう。
ふたりは麻薬常習者であり、男はニート、時々窃盗犯。女性は時々コールガール。
見た目には幸せそうなカップルだが、最悪の青春だ。
「天国」「地上」「地獄」というチャプターに分かれていても、これは全編、地獄である。
ヒースも、キャンディ役のアビー・コーニッシュも好演していて、切ない青春映画だ。
しかし、どうして今どき、こんな映画を作るのだろう。
麻薬撤廃やドラッグ地獄の話はいっぱい見たのに、・・・・????

★9月、シャンテ・シネなどで公開。