細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

三月の招待状

2008-10-04 17:23:04 | 読書メモ か行
三月の招待状  著者 角田 光代

《内容》
年下の恋人と同棲する充留のもとに、学生時代からの友人の離婚パーティの案内状が届いた。パーティに集まった友人たちの動揺、苛立ち、新しい恋。男女5人の友情と恋愛を描いた長編小説。
            (紹介文より)



―――明日から続く毎日が、悪いことばかりのような気がするときと、反対に、いいことしか起きないような気がするときがある。理由なんかなくて、ひらめくみたいにそう思うのだ。もちろんどっちも当たることなどないことを充留は知っているのだが、それでもふいに、そうした気分にとらわれてしまう。


―――なぜ無関心とやさしさをはき違えたんだろう。