空へ向かう花 著者 小路幸也
《内容》
ハルとカホはちがう小学校に通う6年生。接点などなかったふたりが、運命のいたずらによって引き寄せられる。心に傷を負った少年少女、そして彼らを見守る大人たち。それぞれが懸命に前を向いて歩いていく…。
(紹介文より)

―――
何もできない。
だから、できることをする。
しかし、本当に何もできないのかと、自問する。
自分に問いかけることぐらいしか、私にできることはない。
―――
「違う。会えて、たくさん楽しい思い出が残ってる。それは、ゼッタイにゼッタイになくならない。わたしが生きてる限りわたしの中に残ってる。だから良いことなの」
―――
他人が、誰かの、悲しみを癒すことはできない。苦しみを取り除くことはできない。そこから立ち直るのはどんな時代だろうとどんなときだろうと、その人間個人の力なのだ。その人間がそういう思いにならなければ、何も消えていかない。
だが、周りにいる者は、その手助けはできるはずだ。
大人は、しなければならない。
子供たちが進むべき道を、指し示してやらなければならない。
《内容》
ハルとカホはちがう小学校に通う6年生。接点などなかったふたりが、運命のいたずらによって引き寄せられる。心に傷を負った少年少女、そして彼らを見守る大人たち。それぞれが懸命に前を向いて歩いていく…。
(紹介文より)

―――
何もできない。
だから、できることをする。
しかし、本当に何もできないのかと、自問する。
自分に問いかけることぐらいしか、私にできることはない。
―――
「違う。会えて、たくさん楽しい思い出が残ってる。それは、ゼッタイにゼッタイになくならない。わたしが生きてる限りわたしの中に残ってる。だから良いことなの」
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他人が、誰かの、悲しみを癒すことはできない。苦しみを取り除くことはできない。そこから立ち直るのはどんな時代だろうとどんなときだろうと、その人間個人の力なのだ。その人間がそういう思いにならなければ、何も消えていかない。
だが、周りにいる者は、その手助けはできるはずだ。
大人は、しなければならない。
子供たちが進むべき道を、指し示してやらなければならない。