《内容》
美しき海にかけられた白い吊り橋は、愛する故郷に、何をもたらし、何を奪っていったのか――。瀬戸内の島に生まれ育った人々の、愛憎半ばする複雑な心模様を描いた連作短篇集です。作中の1編「海の星」は、日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。選考委員の北村薫さんも選評で「群を抜いていた。鮮やかな逆転、周到な伏線、ほとんど名人の技である」と絶賛しています。鮮やかなストーリーテリングと細やかな心情描写、デビューから5年を迎えた著者の最高到達点がここにあります。特撮をしたカバー写真にも御注目ください (紹介文より)