温風茶館(おんぷうちゃかん)

好きなことを温かく語ろう。おひとりさま茶話会気分のいよいよ還暦ブログ。

マッサージ探偵ジョー第8話「強盗のツボ」

2017-06-09 23:00:00 | 中丸雄一くん
今回の事件の舞台はほぐす堂。
施術着の肩のボタンを留めながら(さっそく今日の美のつぼ)
更衣室から出てきたジョーさんは
「今日もよろしくお願いします」と普通の声であいさつ。
店の人には見知りしなくなったみたいだ。成長した!
近くの銀行に強盗が入ったニュースをみんなで見ていると、
マシンガンに目出し帽の人物が店に入って来る。
まさにテレビで言っている「武器を持って逃走中の犯人」だ。

ジョーさんたちを人質にしてほぐす堂にたてこもった強盗はなんと女の人。
メールが届くたびスマホに飛びついては、あわてて返事を打っているのが気になる。
人質にかけた手錠にはやわらかい布でカバーがつけてあって
極力人を傷つけまいとしているようだし、この強盗なにか止むに止まれぬ事情がありそうだ。

彼女のスマートホンに子供に人気のマスコットがついているのを見たあぐりちゃんは
しきりに肩を揉むしぐさに自分の母親と通じるものを感じ、疲れているならマッサージを
受けてほしいと声をかける。
強盗だろうと殺し屋だろうと体が疲れているひとはみんな客と、エコ婆も肝が据わっている。
あぐりちゃんの熱意におされたジョーさんは、なりゆきから
時限爆弾のついたベストを着せられた状態でマッサージをすることに。
犯人が握りしめた爆弾のボタンを気にかけながらの真剣な顔が良い。

肩こりにきくつぼ「肩井(けんせい)」を念入りに。きもちよさそう。
腰のつぼもききそう。Oh~ヘブンと、海外のAVばりの声をあげてしまう気持ちもわかる。

てのひらのぷっくりしたことろを親指でぎゅーっと押すのもきもちよさそう。
手のマッサージを終えたジョーさんは、相手の手を自分の両手にそっとはさんで
「お疲れさまでした。」
く~~。たまらん。こんなこと言われたら疲れが全て吹き飛ぶよ。

肩が一気にラクになりました~と目を輝かせる強盗に、
「だいぶお疲れのようですね。」
く~~、たまらん。
ジョーさんにメンタルクリニック開いてほしい。
別に答えやアドバイスをくれなくてもいい。
ただ話を聞いて、その声で「そうですか」と言ってくれればいい。

体といっしょに気持ちも少しほぐれたのか、女強盗はパートのかけもちに内職と
仕事に追われる暮らしをぽろりと口にする。
一方、マネー刑事たちも犯人の身元を割り出し、投降をよびかけはじめる。

膠着状態の中、ジョーさんはエコ婆を解放してほしいと犯人に掛けあい、
マネー刑事への伝言を託すことに成功。
突入してきた警官に犯人が獲捕されると、この事件の裏にはもうひとつ事件があり、
銀行を襲った真犯人は別にいると、意外なことを言い出す。
実はさっき手のマッサージをしたときに、ジョーさんは
人差し指を動かす骨間筋と虫様筋に振れ、
スマホでどんな内容をフリック入力したか読み取っていたのだ。
すごすぎる。
手の甲の虫様筋を示すときの、中丸くんの骨張った手がまた美のつぼ。
分厚い手が好きな人にはわかってもらえないだろうが、
中丸くんファンの方は、このシーンに鳥肌立っていたに違いない。

今回の事件では登場人物それぞれにも見せ場ふんだん。
自身も母子家庭で育ったあぐりちゃんは、働きづめだった母親を思い出し、
疲れた人をほぐすマッサージ師になると決意する。
そんなあぐりちゃんの決意をタイガー刑事がとっても優しい目で見守っていて、
タイガー刑事はほぐす堂突入シーンは超オトコマエだったし、
クールさとあったかさで女性のハート鷲づかみである。
いつもはお手柄横取りのマネー刑事も珍しく頼りになるところを見せて、
刑事コンビ大活躍だった。

ずっと冷静に状況をみていたジョーさんは、警官が突入してくるのを察すると
犯人の注意を自分にひきつけたり、推理力だけでなく行動力も発揮していた。
これが覚醒というやつなのか。

気になるラストシーンでエコ婆は黒服に
「来週あたりジョーは覚醒する。」と告げている。
肩の荷を降ろしたようなエコ婆は、どこかの組織から
ジョーの能力を目覚めさせるよう依頼されていたのだろうか。
誰が、何のためにジョーの能力を必要としているのか。
そもそもエコ婆は何者で、なんのためにジョーをほぐす堂で働かせたのか。

もしかしてほぐす堂はおもてむきはマッサージ屋で、
じつは諜報員を養成するための場所だとか?

なんだかシリアスな展開になっていきそうで心配だ。
ジョーさんが覚醒したがために不幸になるようなことにだけは
ならないでほしい。

コメント
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