羽田空港から富士山が見えました
人生は、いろいろまわり道をして、今があります。いっけん無駄な事のように思える事、嫌な事、都合の悪い事が、良い結果をもたらしたりします。私も、その時に、一喜一憂いたしますが、この出来事から、何を学べるかを考えると、少し気持ちが前向きになれます。この世界は、阿弥陀如来の声が聞こえる世界です。私の手をしっかりと握ってくださいます、私は、阿弥陀のいない世界では生きる事は出来ないのです。
私は幼い頃、海が怖かった。どこまでも広く、なんだか、海にのみこまれてしまいそうで。広大な海を、泳いで渡る事は、出来ないが、乗せて必ず渡してくださる阿弥陀の船に私は今乗せて頂いておりました。
亡き方は、仏となって、いつまでも、残された家族のそばにいる。残った家族が、忘れなければ、いつまでもここにいる。たとえ、残されたものが忘れても、仏さまは、皆さんを忘れません。いつでもどこでも、今ここに仏様がいて、皆様の幸せを願い、元気でいてくれることを願い、前を向いて生きてくれることを願い、いつかお浄土に生まれてくれることを願うのです。残されたものと仏様となられた方との関係は切っても切れません。お互いが相手のことを思い、支え合う関係は続くのであります。
私は、みんなが、長生きしたいと思うものだと、思っていましたが、朝また目が覚めてしまった、今日も1日生きるのが大変だと思われる方もいらっしゃいます。これは、私が実際お聞きした話しです。私たちは、自分で自分のことを見捨てる時があるのであります。もうこんな人生は嫌だ。生きていたくない。生きていてもしょうがない。そのように思う時は、私は絶対ないと断言はできません。朝、目が覚めて、有り難いと思えたら、たとえ身体は衰えていても、心は健康な証拠であります。阿弥陀如来の救いは、たとえ、人間が、自分で自分を見捨てたとしても、お前のことを絶対に見捨てないと願う仏であります。その願いに出会った時、私たちはどう感じるでしょうか、それでも自分で自分のことを見捨てるでしょうか。私は、その願いに出会ったら、生き方が変わるのだと思います。
