Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

物乞い

2005年10月27日 | 生活
一時から比べるとぐっと減った物乞いですが、
いろいろなカテゴリー(?)があります。

●いつも同じ場所でじっと待つ人
●信号で「SDF」(住居なし)の人が、自作新聞を売る
●信号で楽器を演奏
●信号でフロントグラスをみがく

わたしがよく通る道に雨の日も極寒の日もじーっと座っている人がいます。
人品怪しからぬ方です。この方には時々小銭をおきますが、
「ありがとう。やっと下さった方がいました」と言われました。

SDF(住むところのない人)が新聞を作って売るのが一時大変に話題になりました。
もう何年も前になります。知識人も数多くいて、なかなか内容の濃い新聞です。
今でも信号待ちで売っています。ただでお金をもらうのは・・・と言う発想
らしいです。

信号待ちで演奏する人もいます。多分多くは外国人。
バイオリン、サックス、アコーデオンなど。

フロンとガラス磨きは最近は見られなくなりましたが、たいていは
アラブ系の若者、子供です。
信号で止まると、さーっとガラス磨きをします。始めのうちは
いくらかあげていましたが、あまりに何度も来るので、そのうち
あげずに出発したこともあります。
とってもずうずうしいのですよ。

一時、信号で片足のない人や足を引きずる人が突然どっと現れた
ことがあります。これは純粋な物乞い。
でも切断した所を見せたりして、とても気持ちが悪いのです。
しばらくして地方紙で、ルーマニアのグループがやっていたことが
わかりました。
黒幕がいて、足の悪い人を集めてお金を集めさせ、全部取り上げて
いたらしいです。

そういうこともあるので一概に気の毒がって施しをするのも
ほどほどにと言うことになってしまいます。